研究課題/領域番号 |
20K17698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
藤幡 士郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10825483)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食道癌 / β-catenin / βーcatenin / WNTシグナル / TCF活性 |
研究開始時の研究の概要 |
Wntシグナルは発生や恒常性の維持など多様な働きがあることが知られている.さらに,大腸癌などでは,βカテニンの核内以降によりWntシグナルを介した転写因子TCFの活性化が悪性度を高めている.一方我々は,食道癌ではβカテニンが核に集積しないことを報告した.しかし,食道癌の免疫染色で,核にTCF4が強発現し,食道癌細胞株でもTCF活性が大腸癌とほぼ同等に高いことを確認した.つまり,βカテニンの核内移行を伴わないWntシグナル活性化のメカニズムが想定され,本研究では食道癌でのWntシグナル活性化の検証を行い,βカテニンを介さないTCFの活性化メカニズムを同定することを目的とした.
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研究成果の概要 |
食道癌臨床検体171例におけるβ-cateninの発現と予後や病理学的因子に関して、免疫染色を施行し、比較検討した。β-cateninの発現量と予後に関連がある傾向はみられたが、有意な結果は得られなかった。また、細胞実験においては食道癌細胞は正常食道細胞と比べてβ-cateninの発現が多くみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討では有意差は認められなかったが、食道癌においてはβcateninの発現量が予後に関連する可能性があると考えられた。
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