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臨床応用を目指した消化器癌に対するzerumboneの抗腫瘍効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17699
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

坪井 謙  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80592500)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード膵癌 / 胃癌 / Zerumbone / in vivo / zerumbone / NF-κB / 消化器癌
研究開始時の研究の概要

癌の進展にはNF-κBの関与が知られているが,既存の抗NF-κB阻害薬は副作用が強い.我々は,抗炎症作用を有するハナショウガ由来の天然化合物zerumboneに着目し,消化器癌に対するzerumboneが,in vitroにおいてNF-κBの活性を低下させ,血管新生因子IL-8およびVEGFの産生を制御し,腫瘍血管新生を抑制することを初めて報告した.しかし,zerumboneのin vivoにおける臨床効果や副作用は未知である.本研究では,in vivoにおける消化器癌に対するzerumboneの抗腫瘍効果を検討し,zerumboneの生体組織への影響やその副作用についても検証を行う.

研究成果の概要

膵癌細胞株を皮下移植したモデルマウスを作成し、Zerumbone(ZBN)を腹腔内投与した。コントロール群では腫瘍径は経時的に増大傾向であったが、ZBN投与群では高用量および低用量の両群において腫瘍径は有意に抑制された。しかし、ZBNの用量との関連は認めなかった。また、マウス体重に差は認めなかったが、腫瘍重量は有意に抑制された。腎重量や肝重量には群間差を認めず、ZBNによる肝腎障害は低い可能性があることが推測された。今回、予備実験的に少数のマウスでの実験であり、今後nを再検討し、再実験を予定している。また、胃癌細胞株を用いた実験についてはまだ十分な結果を得られていない。

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌の進展には転写因子NF-κBを介した炎症のメカニズムが密接に関与するが知られているが、既存の抗NF-κB阻害薬は副作用が強いことが課題である。我々は、ハナショウガ由来の天然化合物Zerumbone(ZBN)に着目し、細胞実験において、ZBNがNF-κBの活性を低下させ、癌の血管新生を抑制することを報告した。しかし、消化器癌に対するZBNの動物実験の報告は少なく、その効果や副作用は未知であった。本研究で、マウスにおいてZBNは生体組織への悪影響が少なく、膵癌に対する抗癌作用を確認できた。今後、他の消化器癌でもZBNの抗癌作用を確認できれば、消化器癌の新たな治療薬の開発に寄与できると考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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