研究課題/領域番号 |
20K17715
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2020, 2022) 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター) (2021) |
研究代表者 |
三隅 祐輔 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (20631477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 補助人工心臓 / 在宅管理 / 音響解析 / 人工知能 / 植込み型左室補助人工心臓 / 植込み型左室補助人工心臓駆 / 駆動音解析 |
研究開始時の研究の概要 |
重症心不全に対する外科的治療である植込み型左室補助人工心臓(LVAD)は、心臓移植までの橋渡し治療のみならず、心臓移植を最終目標としないdestination therapyとして今後適応が拡大する見込みである。本治療では患者が在宅へ移行しうる反面、脳梗塞やポンプ駆動異常などの重篤な合併症ゆえ、在宅で移植待機できない大きな理由となっており、在宅で人工心臓の状態を正確に把握する技術が必須である。本計画では、音響解析を用いてLVADの駆動音がポンプ駆動異常によって受ける変化を調べる。LVAD駆動音の解析による診断システムは、合併症の早期診断や在宅患者における遠隔診断に応用されることが期待される。
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研究成果の概要 |
植込み型左室補助人工心臓(LVAD)は、重症心不全に対する外科的治療(心臓移植への橋渡し又はDestination-Therapy)として適応が拡大しつつある。本治療では手術後に患者が在宅へ移行しうるメリットがある反面、血栓形成や駆動異常などの重篤な合併症にて入院を余儀なくされる場合もあり、在宅で人工心臓の状態を正確に把握する技術が必須である。本研究では、音響解析を用いてLVAD駆動音の変化とLVAD合併症や駆動異常との関係を明らかにした。LVAD駆動音の解析による診断システムは、合併症の早期診断や在宅患者における遠隔診断に応用されることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果を元に、LVAD駆動音の音響解析を用いた早期異常検出システムの技術的基盤を構築し、LVAD在宅管理における遠隔診断への応用の足がかりとしたい。駆動音の音響解析によりLVAD駆動異常の早期診断や循環動態の把握が可能となれば、LVAD装着患者が在宅にて手軽に自身のLVAD駆動状況を把握可能なシステムに応用できると考えられる。重篤な合併症の兆候を早期に検出し治療へ繋げることで、今後増加すると見込まれる在宅LVAD植込み患者の生活の質を維持すると共に、医療機関の救急・外来対応の負担を軽減させることが見込まれるものである。
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