研究課題/領域番号 |
20K17717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
溝口 高弘 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (90844796)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エクソソーム / 血管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞から分泌されるエクソソームは血管新生能が高いことが知られているが、エクソソームを生体に投与すると、マクロファージに貪食されるために、血管新生が十分に発揮されないことが考えられる。そこで、本研究の目的は、エクソソーム投与による血管新生療法を効果的なものにするために、生体内でマクロファージの貪食をの回避するエクソソームを作製する方法を確立することである。
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研究成果の概要 |
エクソソームは高い治療効果があると期待されているが、投与方法により、エクソソームを経静脈投与した場合、投与されたエクソソームがマクロファージなどの単球に貪食されるため、エクソソームの治療効果が減弱する可能性が示唆されている。本研究では、単球の貪食回避のために、Don't eat me signalの一つであるCD47をエクソソームに持たせることで、エクソソームが単球の貪食から回避できる可能性があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソーム治療はcell-free再生医療の一つとして注目されている。エクソソームを局所投与する場合はあまり問題にならないが、エクソソームを経静脈投与で治療する場合、投与されたエクソソームが単球などに貪食されることで、治療効果が減弱すると考えられている。本研究では、単球の貪食回避の機能を持つCD47分子をエクソソームに持たせると、エクソソームは単球の貪食から回避することができる結果が得られた。そのため、本研究は、エクソソームの経静脈投与による治療法を実現させることに寄与する可能性がある。
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