研究課題
若手研究
幹細胞から分泌されるエクソソームは血管新生能が高いことが知られているが、エクソソームを生体に投与すると、マクロファージに貪食されるために、血管新生が十分に発揮されないことが考えられる。そこで、本研究の目的は、エクソソーム投与による血管新生療法を効果的なものにするために、生体内でマクロファージの貪食をの回避するエクソソームを作製する方法を確立することである。
エクソソームは高い治療効果があると期待されているが、投与方法により、エクソソームを経静脈投与した場合、投与されたエクソソームがマクロファージなどの単球に貪食されるため、エクソソームの治療効果が減弱する可能性が示唆されている。本研究では、単球の貪食回避のために、Don't eat me signalの一つであるCD47をエクソソームに持たせることで、エクソソームが単球の貪食から回避できる可能性があることを示した。
エクソソーム治療はcell-free再生医療の一つとして注目されている。エクソソームを局所投与する場合はあまり問題にならないが、エクソソームを経静脈投与で治療する場合、投与されたエクソソームが単球などに貪食されることで、治療効果が減弱すると考えられている。本研究では、単球の貪食回避の機能を持つCD47分子をエクソソームに持たせると、エクソソームは単球の貪食から回避することができる結果が得られた。そのため、本研究は、エクソソームの経静脈投与による治療法を実現させることに寄与する可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (6件)
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