研究課題/領域番号 |
20K17724
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
福場 遼平 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80745464)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 肺動脈キャパシタンス / 肺高血圧 / 左心不全 / 肺高血圧症 / 大動脈弁疾患 / 右室後負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,臨床医学の循環器領域において,右室後負荷の指標として,肺動脈キャパシタンス(PAC : Pulmonary Arterial Capacitance)が注目され始めている.右室後負荷の指標は,現在は肺動脈血管抵抗が一般的に用いられているが,PACは肺動脈血管抵抗よりも鋭敏に肺動脈病態の進行を反映する.そこで本研究では,左心負荷モデルラットを用いて,肺血管の組織学的解析を含めた実験を行い,左心不全進行に伴うPACの変化,およびPACと肺血管病変進行との関連性の解明を目指し,PACの有用性を示すことが目的である.
|
研究実績の概要 |
令和5年度では,令和4年度に引き続き,腕頭動脈をbandingすることで更に後負荷を加えたmodified TACモデルの心不全発症後の心臓,肺の組織を採取し,それ ぞれ病理学的精査も行った.組織から遺伝子解析を行い,それらのデータを解析した.データ解析中に,モデルの母数の追加が必要となったため,modified TAC モデルの追加実験を行い,データ収集をした.それらのデータを追加解析した.論文執筆を進め,校正,投稿を控えている段階である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度の遅れがそのまま今年度の遅れにつながっている.計画当初に予定していた縦断的比較実験に関しては,横断的比較実験の結果よりモデル群の 作成が容易 ではないこと,ならびに安定した実験データを収集するには,高等技術を要することなどから,横断的比較実験を中心に,データの解析を行った. データ解析中,モデル母数を増やす必要が出たため,追加で実験,データ収集を必要とした.
|
今後の研究の推進方策 |
現在の進行状況ならびに今年度の展開に関しては,追加で収集した左心不全,肺血管病変のデータを解析する.現在論文は作成を始めており,追加のデータをま とめて投稿を予定している..学会等で発表を行う.
|