研究課題/領域番号 |
20K17729
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
九島 秀樹 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (70792696)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / 再狭窄 / マウスモデル / アプタマー / 終末糖化産物 / RAGE / マウス / 動脈再狭窄 / 新生内膜 / 血管傷害 / AGEs |
研究開始時の研究の概要 |
近年、虚血性心疾患に対して薬剤溶出ステントを用いた血管形成術が広く行われているが、血管再狭窄や遅発性血栓症の問題があり、その長期予後は必ずしも満足のいくものではない。本研究は、血管再狭窄に関わる終末糖化産物(AGEs)とその受容体RAGE(receptor for AGEs)に着目し、AGEs・RAGEの作用を阻害するDNAアプタマーをモデル動物に投与することで、血管狭窄の抑制効果を検討していく。
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研究成果の概要 |
終末糖化産物(AGEs)は糖化蛋白で、加齢や糖尿病によって促進的に形成され、動脈硬化性疾患の発症と進展に関わることが明らかとなりつつある。進行した動脈硬化性病変の治療として血管形成術が行われるが、糖尿病患者では、術後に再び狭窄していくリスクが高いという問題がある。本研究では、肥満糖尿病モデルマウスに、AGEsを中和するDNAアプタマーもしくはAGEs受容体のRAGEを阻害するDNAアプタマーを投与する事で、大腿動脈障害後の再狭窄が抑制されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、成人の6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍であると推察されており、人口の高齢化によってこの割合はさらに増加していくと予想される。このため、糖尿病の合併症への対策は重要な問題である。DNAアプタマーは、抗体医薬品に比べて安価で、大量に調整もできることから、次世代のバイオ医薬品として注目を集めている。本研究から、糖尿病患者における血管形成術後の再狭窄に対しするAGEs中和DNAアプタマーとRAGE阻害DNAアプタマーの有用性が示され、新たな治療法の開発につながると予想される。
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