研究課題/領域番号 |
20K17758
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高宮 新之介 昭和大学, 医学部, 助教 (00867781)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺癌手術 / 術後疼痛 / VBM / EQ-5D-5L / STAI 状態-特性不安検査 / SBM / 扁桃体 / 海馬 / QOL(EQ-5D-5L) |
研究開始時の研究の概要 |
術後疼痛は個人差が大きく、予測が難しい。不安感や、偏桃体の体積などの関連も示唆されてきたが手術での検討はまだない。 肺癌の手術を受ける方を対象として、術前MRIで測定した脳特定領域の容積(VBM(voxel-based morphometry)という手法を用いる)、STAI(状態-特性不安検査)やその他の術前因子と術後疼痛(Numerical Rating Scale NRS)やEuroQol-5 dimensions-5 levels (EQ-5D-5L)で評価したQOLとの関連を明らかにする。結果を解析し非侵襲的に術後疼痛予測スコアを作成し適切な介入でQOLをあげることが目的である。
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研究実績の概要 |
200例の被験者の登録と研究の実施を行なった。脳MRIの解析が正常に進み、3ヶ月後のアンケートまで20例の実施を行い、心理解析のみでは40例の集積がある。主に術前の不安と術後のQOLに関連があり、論文として発表した。Frontiers in Psychologyに「Preoperative state anxiety predicts postoperative health-related quality of life: A prospective observational study on patients undergoing lung cancer surgery」としてpublishした。手術疼痛は侵襲だけでなく個人の感じ方の差が大きく予測が難しい。術前に用意していた鎮痛薬が十分でなく、強い苦痛を自覚した後に鎮痛薬の追加投与が必要となったり、満足な疼痛コントロールが得られるまでに時間を要してしまうことも多い。さらに今後、術前MRIで測定した脳特定領域の容積、STAIやその他の術前因子と術後疼痛(Numerical Rating Scale NRS)やEuroQol-5 dimensions-5 levels (EQ-5D-5L)で評価したQOLとの関連を明らかにする。その結果を踏まえ、非侵襲的に今までにない術後疼痛予測スコアを作成する。不快情動処理に関与する扁桃体などの領域や、疼痛抑制系の前頭前皮質背外側などの領域の容積が疼痛の感受性と関連が過去の研究からは示されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVIDの影響で前向き観察研究の結果を踏まえた介入が遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
前向きの観察研究で術前の不安が術後のQOL(well-being)に重要な因子であることがわかった。その上で術前の不安を改善させる方法としての介入研究を計画している。具体的にはコーチングやマインドフルネス、認知行動療法などを用いて介入していくことで術後のQOLの改善を図っていく方針である。
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