研究課題/領域番号 |
20K17770
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
角南 久仁子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (70766823)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | AYA世代がん / 非小細胞肺癌 / ドライバー遺伝子 / ゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
AYA (Adolescent and Young Adult) 世代のがんは社会的にも注目度が高い一方で、他の年代と比較して近年でも予後の改善が乏しい。AYA世代に特徴的な発がん要因の特定や治療開発が進んでいないことがその原因の一つである。そこでAYA世代肺癌のゲノム上に起きている変化を詳細に評価し、自施設および公開データベースから得た非AYA世代肺癌と比較することでAYA世代肺癌に特徴的なゲノム変化を同定する。さらに詳細な臨床情報とゲノム情報と統合することで、AYA世代肺癌のゲノム異常のパターン及び関連する臨床的背景を多面的に検証し、特徴的な発がんの要因解明につなげる。
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研究実績の概要 |
本研究では、社会的な注目度が高い一方でその希少性から大規模データ解析を含めた発がん要因特定や治療開発が進んでいない若年(Adolescent and Young Adult, AYA) 世代における発がんに影響を及ぼす分子生物学的機序の解明を目的として、全ゲノムシークエンスを主体としたゲノム解析やRNAシークエンスデータ等と共に、臨床情報の統合解析を行う。対象がん種は特に予後不良な非小細胞肺癌(NSCLC)としている。これまでにドライバー遺伝子検索を実施しAYA世代NSCLCにおいては既報のドライバー遺伝子陽性症例の割合が高く、中でも融合遺伝子陽性症例が多いことを確認した。さらに、本邦において頻度の高いEGFR遺伝子変異陽性症例においてはAYA世代がんでEGFR L858R変異よりもexon 19 deletion変異の割合が大きいことを示した。EGFR exon 19 deletion変異においては複数のパターンが報告されているが、その変異パターンに注目しAYA世代と非AYA世代での頻度に差異がある可能性が示唆された。その結果に基づいて全ゲノムシークエンス実施症例の選定を行うと共に、既解析例データおよび公開データベースを用いて症例数を増やした検討に着手をした。さらに、より詳細な臨床データ (臨床病期、発生部位、生活歴等) を主に診療録から収集し、ゲノム解析に基づいた特徴と併せた検討に着手をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
臨床情報の収集とそのデータに基づいた症例選択および、既存データ解析に時間を有したため新規全ゲノム解析データの取得が遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度では新規症例に対して全ゲノム解析およびRNAシークエンスデータ取得を進める。また、収集した臨床データとの関連解析を実施し、最終的にはAYA世代がんと非AYA世代がんにおけるゲノム情報及び臨床情報を基にした比較検証を実施する。
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