研究課題/領域番号 |
20K17784
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
勝又 祥文 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (40807327)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 集中治療後症候群 / ICU獲得性筋力低下 / タンパク質 / 非窒素カロリー / 栄養療法 / リハビリテーション / 非窒素カロリー/窒素カロリー比 / 窒素バランス |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療患者の治療成績向上に伴い,集中治療後を生存退室した患者の社会復帰を含めた生活の質に関心が高まっている。その中で,ICU獲得性筋力低下 (ICU-acquired weakness: ICU-AW) は,ICU退室後の身体機能の障害として,高齢者では特に問題となる。本研究ではこれまでに解決されていない,集中治療患者のタンパク質とカロリーとのバランスおよびICU退室後の栄養療法と身体的予後との関連を明らかにすることを目的とする。本研究は,集中治療患者の退院後の長期的なQOLの改善に必要な最適な栄養療法の確立につながり,患者のみならず,医療費の軽減を通して社会にも貢献できると考える。
|
研究成果の概要 |
現在世界的に集中治療患者様に対して身体機能を維持するために多くのタンパク質を早期から与えるべきかは明らかとなっておらず、さらに集中治療室を退室した後の適切な栄養療法も不明である。そのため本研究では、集中治療室に3日以上入室が必要となった患者様が病院退院までにどのような食事療法、特にタンパク質とタンパク質以外のカロリーのバランスが摂取されているかを検討し、身体機能との関連を明らかにしようとした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年集中治療室入室患者の生存率は上昇している。一方で、集中治療を長期に必要とした患者様は四肢の筋力低下をきたす場合(集中治療後症候群,ICU獲得性筋力低下)があり1年後に半数程度介護支援が必要となることが過去の研究で報告されている。集中治療に関連する身体機能低下はその患者様やご家族のみならず、医療費や介護費の増加を通じて社会的にも問題であり、予防方法の解明は生存率が上昇している現在の集中治療において重要である。
|