研究課題/領域番号 |
20K17791
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
山崎 広之 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70759000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | パルス高周波法 / エピジェネティクス / 神経障害性疼痛 / パルス高周波 / 脊髄後角 / 鎮痛 |
研究開始時の研究の概要 |
パルス高周波法は、感覚神経に高周波電流を断続的に通電することで、電場による痛覚神経伝達の変化を引き起こすことで除痛を図る手法である。安全性の高い手法で、1回の治療で長期にわたる鎮痛効果が期待できる。パルス高周波法の適応患者の選定、より高い効果を得る手法の確立のため、さらに基礎的なメカニズムを解明することが重要であると考え、脊髄後角においてパルス高周波法がシナプス伝達に及ぼす影響を電気生理学的に検討し、さらに長期的鎮痛効果の裏付けとして鎮痛にかかわる遺伝子のエピジェネティックな変化に関わっているかどうかを探索的に検討する。
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研究成果の概要 |
パルス高周波法は難治性の慢性痛に対する低侵襲かつ比較的安全な痛み治療の手段の一つとして、近年臨床的に有用な報告が相次いでおり、適応疾患も拡大している。複雑なメカニズムで効果を発揮していると考えられるが、そのメカニズムは十分に解明されてはいない。今回、マウス坐骨神経結紮モデルの作成を行い、行動実験で測定の触刺激により逃避行動をとること、セボフルラン麻酔下での坐骨神経への直接のパルス高周波施行により、逃避行動の閾値が上昇することを確認した。更に、DNA メチル化レベル比較解析、クラスタリング解析およびヒートマップ作製を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パルス高周波法の長期効果のメカニズムはいまだ解明されていないが、この鎮痛法が疼痛関連領域のエピジェネティックな変化を引き起こすことが証明されれば、それが長期効果につながる可能性が高いと考えられる。この解析は、パルス高周波法の長期鎮痛効果に関連する可能性のある領域と関連がある可能性があるDNAメチル化の候補領域の検討に寄与すると思われる。
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