研究課題/領域番号 |
20K17796
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
齋藤 芳秀 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (80824523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 覚醒判定 / 眼球運動 / 鎮静法 |
研究開始時の研究の概要 |
患者ニーズの多様化に伴い、歯科治療時におけるストレスの軽減を目的に、静脈内鎮静法が併用されている。しかし、鎮静薬の投与量により覚醒が遅れることがある。そのため、慎重に覚醒状態を判定する必要がある。眼球運動は中枢神経系障害を反映するため、平衡機能や精神機能の回復を評価できる。申請者は、眼球運動測定の有用性を明らかにした。しかし、これまでの研究は臨床的な状況下で得られた結果ではないため、臨床環境下の結果が必要と考える。本研究では、抜歯処置時に静脈内鎮静法を適応し、術後の覚醒判定において、眼球運動と同時に脳波を測定して両者の関連性を明らかにし、眼球運動の臨床的有用性のエビデンスを獲得する。
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研究実績の概要 |
患者ニーズの多様化に伴い、歯科治療時におけるストレスの軽減を目的に、静脈内鎮静法が併用されている。しかし、鎮静薬の投与量により覚醒が遅れることがある。そのため、慎重に覚醒状態を判定する必要がある。眼球運動は中枢神経系の障害を反映するため、平衡機能や精神機能の回復を評価できる。本研究では抜歯処置時に静脈内鎮静法を適応し、術後の覚醒判定において、眼球運動と同時に脳波を測定し両者の関連性を明らかにし、眼球運動の臨床的有用性のエビデンスを獲得する。 ①本研究で検討する覚醒判定法は、術者や患者自身の主観に頼ることなく、コンピュータを使用し眼球運動を測定することで、その変化から覚醒状態を判定する。従前には無かった客観的方法である。②静脈内鎮静法適応後の覚醒状態の判定として、眼球運動測定装置TalkEye Liteを用いた眼球運動の測定と脳波の測定を並行して行なうことで両者の測定結果を比較分析することにより、眼球運動と覚醒状態の関連性をより客観的に評価することができる。③この新規覚醒判定法の臨床的有用性を示すエビデンスを獲得することにより、本法臨床導入に向けて確実なステップアップを図ることができる。 現在の研究の状況としては、COVID-19の対応もあり、被験者数の確保など、若干の遅延を認めたが、解析可能なデーター数の採取は終了し、現在は結果の整理、解析を行っている。学会などで発表を行い、内容をより良いものにするため、ブラッシュアップを行っている。今期の下半期には研究内容を整理し、投稿・公表を予定している。今後も研究を継続することで、眼球運動の臨床的な有用性を明らかに出来ると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響もあり、患者数が減少しているため、被験者の協力が得にくかったことと、病院のシステムの変更などもあったため、それに合わせて人員の配置や器材の設置法などを試行錯誤していた。そのため、当初の予定被験者の確保が困難となり、データー採取が遅れる原因となってしまった。 現在は上記の状況も改善し、解析に必要なデーター数も得られたため、内容の整理、精査を行う。学会での発表等を行うことで、内容もブラッシュアップし、公表時により良い研究としていく。
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今後の研究の推進方策 |
解析に必要なデーター数も得られたため、研究の公表に向け内容の整理・精査を行っていく。また、学会での発表などで、修正箇所が発見できた際は、その内容を考慮し、再度データーの解析、もしくは追加データー採取なども行っていき、公表の際までにより良い研究となるようにしたい。
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