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神経障害性痛における脊髄―大脳皮質神経活動連関とグリア細胞活性化制御の影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K17807
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

番場 景子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60790871)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードフラビン蛋白蛍光イメージング法 / 神経障害性疼痛 / in vivoイメージング / 大脳皮質一次体性感覚野 / 脊髄後角 / 免疫染色法 / SNI / ミクログリア / アストロサイト
研究開始時の研究の概要

本研究では、神経障害性疼痛の発症とS1や脊髄後角の神経可塑性変化におけるTNF-α、IL-βなどの炎症性サイトカインやグリア細胞の関連性について、AFIを用いたin vivoでの大脳皮質一次体性感覚野及び脊髄後角の神経活動を評価し、明らかにしていきたい。

研究成果の概要

SNIモデルマウスを作成し、大脳皮質一次体性感覚野及び脊髄後角においてフラビン蛋白蛍光イメージングを用いて神経活動を測定した結果、SCでは経時的に神経活動が増強したが、脊髄では減弱した。脊髄における抑制性ニューロンと神経細胞の経時的変化を免疫組織学的に検討したところ、Neu-Nは変化せず、Pax2は増加し、興奮性ニューロンの減少を示唆する結果となり、これは興奮性ニューロンの変化がAFIの結果と相関する可能性を示した。一方で、脊髄における電気生理学的検討では神経障害に伴う脊髄内での感覚受容野は曖昧になる一方、刺激に対する反応性の増強が認められ、FAIや免疫組織学的とは一致しない結果となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢神経損傷モデルマウスにおいてSC及び脊髄後角においてフラビン蛋白蛍光イメージングを用いて神経活動を測定した結果、SCでは経時的に神経活動が増強したが、脊髄では神経活動の減弱を認める結果となった。また、脊髄における抑制性ニューロンと神経細胞の経時的変化を免疫組織学的に検討した結果、脊髄後角の神経活動の減弱は興奮性ニューロンの減少を反映している可能性が考えられた。一方で電気生理学的検討の結果とは乖離する部分があり、今後、より工夫された研究手法を用いた解析が必要である。本研究は脊髄後角細胞やS1領域の興奮性増強が必ずしも神経障害性疼痛を直接反映するものではなく、他の機序が存在することを示唆する。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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