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炎症性疼痛におけるマクロファージのオートファジ―機構の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20K17808
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

古藤田 眞和  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (30530133)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードマクロファージ / オートファジー / 炎症性疼痛 / 鎮痛
研究開始時の研究の概要

炎症性疼痛は手術・感染・運動器疾患など様々な疾患に随伴する極めて一般的な病態である。炎症は疼痛の原因となる一方で生体防御機構でもあるため、疼痛治療においては炎症を適切に制御することが重要となる。しかし炎症調節のメカニズムは十分に解明されておらず、現行の薬物治療では抗炎症・免疫抑制作用による創傷治癒遷延や疼痛の慢性化が問題となる。本研究では、マクロファージ(炎症細胞)のオートファジー(細胞内消化機構)に着目し、炎症性疼痛における作用と役割を明らかにする。

研究成果の概要

炎症性疼痛および炎症におけるマクロファージのオートファジーの役割を検証するため、まずマクロファージにおいてオートファジーを欠損した条件付きノックアウトマウスを作製した。次に腹腔マクロファージを誘導採取し、オートファジー不全を確認した。術後疼痛モデル、感染性炎症モデルを作製し、マクロファージのオートファジーを欠損したマウスではマクロファージの集積や炎症性メディエータの発現亢進が生じ、疼痛や炎症の増強・遷延が起こることを確認した。このことは組織障害や感染による炎症および炎症性疼痛においてマクロファージのオートファジーが保護的役割を有していることを示している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症は多彩な疾患の基盤となり、種々の疼痛の原因となる一方で、生体防御機構・免疫反応としての重要な役割も担う。そのため単に炎症を抑制するのではなく炎症調節機構の制御が重要となるが、そのようなメカニズムやターゲットとなる機構は十分に解明されていない。本研究では、マクロファージのオートファジーを欠損したマウスではマクロファージの集積や炎症性メディエータの発現亢進が生じ、疼痛や炎症の増強・遷延が起こることを確認した。このことは組織障害や感染による炎症および炎症性疼痛においてマクロファージのオートファジーが保護的役割を有していることを示しており、新規の治療ターゲットとなる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of macrophage autophagy in postoperative pain and inflammation in mice2023

    • 著者名/発表者名
      Kazuha Mitsui, Sohei Hishiyama, Aakanksha Jain, Yumi Kotoda, Masako Abe, Takashi Matsukawa, and Masakazu Kotoda
    • 雑誌名

      Journal of Neuroinflammation

      巻: 20 号: 1 ページ: 102-102

    • DOI

      10.1186/s12974-023-02795-w

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 術後痛および術後炎症におけるマクロファージのオートファジー機構の役割2022

    • 著者名/発表者名
      古藤田 眞和
    • 学会等名
      日本麻酔科学会 第69回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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