研究課題/領域番号 |
20K17828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松井 祐介 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (20805056)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 局所麻酔薬徐放化 / レボブピバカイン / 温度応答性 / 居所麻酔薬徐放化 / 徐放 / 局所麻酔薬 / Drug Delivery System |
研究開始時の研究の概要 |
生体内で自然に分解され、温度に応答して性質が変わる物質を利用して、注射可能な局所麻酔薬の徐放製剤作成 (術後急性期痛の 鎮痛を念頭に48-78時間かけてのゆっくりとした放出を想定) を目指す。その後、同製剤を局所浸潤麻酔ならびに末梢神経ブロックへ応用する。
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研究成果の概要 |
レボブピバカインの温度応答性ゲルによる注射可能な徐放製剤の作成、動物、人での評価を実施した。関西大学との共同研究により徐放製剤作成に成功した。徐放効果に関しては、試験管での放出速度を評価した。生体内と類似した環境で、内包させたレボブピバカインがおよそ48時間ほどで放出された。ラットでの疼痛閾値評価、安全性評価も実施した。その結果、鎮痛効果時間の延長を確認できた。徐放化していないものと比較して、6時間後、12時間後で統計学的有意差を持って疼痛閾値は高かった。運動障害が長時間残存することは無く、神経への明らかな影響はなかった。上記内容を、学術誌へ現在投稿中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注射可能な局所麻酔薬は、今までの局所麻酔薬よりも作用時間の延長ができる。注射かなおうなため、現在局所麻酔薬が投与されている、局所麻酔、伝達麻酔、硬膜外麻酔など、幅広い状況で使用することが想定できる。これにより、オピオイドをはじめとした他の鎮痛薬減量による副作用軽減が期待でき、術後の回復促進をはかれる。それにより入院期間の短縮や医療費削減が期待される。また、鎮痛のために持続投与用カテーテルを留置しなくてもすむようになる可能性があり、患者や医療従事者の負担軽減、コスト削減の実現も期待される。
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