研究課題/領域番号 |
20K17834
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
米倉 寛 藤田医科大学, 医学部, 助教 (40832530)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 術前検査 / 非心臓手術 / 心エコー / 全身麻酔 / 区域麻酔 / 麻酔 / 帝王切開術 / 臨床疫学 / 手術 |
研究開始時の研究の概要 |
術前検査として、明確な臨床適応がないにもかかわらず心エコー検査が実施されている現状にある。過剰な術前検査は、日常診療だけでなく、医療経済を逼迫する可能性があるが、この問題に対して、過剰な検査がどの程度実施されているかは未だ明らかでない。本提案では、「術前心エコー検査の適正利用に関する戦略的研究の推進」という学術的な目的に対し、世界的にも有数の規模を持つデータベースを用いて段階的に3つの研究を推進し、本邦における術前心エコー検査の実態を把握する。
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研究成果の概要 |
本邦における術前心エコー検査の実態に関する研究は、2019年5月の日本麻酔科学会第66回学術大会で「本邦における術前検査の疫学調査:レセプトデータベースを用いた大規模観察研究」として研究成果の一部を発表した。 関連する研究として、麻酔方法を正確に分類する手法を開発するために、帝王切開手術をうけた集団を対象としたサブコホートを作成して研究を推進した。2022 年6月に日本麻酔科学会総会にて研究成果を発表し、最優秀演題賞を受賞した。研究成果の一部は、英文学術誌に採択され公表した(J Clin Med. 2022;11:4808) 。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術前検査として、適応がないにもかかわらず心エコー検査が過剰に実施されている現状にある。過剰な検査は、日常診療を逼迫する可能性がある。しかしこの問題に対して、過剰な術前検査がどの程度実施されているかは未だ明らかではなかった。我々の研究の成果により、非心臓手術の術前心エコー検査は過剰に実施されており、適正利用に関して再検討が必要である。また、術前検査の施行因子として麻酔方法が大きく影響しているため、診療報酬請求データ(レセプトデータ)を用いて麻酔方法を正しく分類する手法の妥当性検証が必要である。
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