研究課題/領域番号 |
20K17843
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
飯田 淳 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515283)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 単球 / ARRDC4 / 麻酔 / 高血糖 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症状態における単球系の細胞死は、死細胞クリアランス機能の低下により炎症が継続し予後悪化の原因となる。単球系細胞の貪食能は、鎮静薬や局所麻酔薬の影響を受けることが知られている。我々はこれまでに高血糖状態での単球系細胞における小胞体ストレスと貪食能の関係について報告してきた。個々の鎮静薬による小胞体ストレスへの影響を解明することにより、敗血症状態における患者管理において患者の免疫能を損なわない鎮静法と、小胞体ストレスを防ぐことで免疫能を賦活する薬剤を探る。
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研究成果の概要 |
麻酔薬によって敗血症状態での単球系細胞の小胞体ストレスを軽減する効果を示すことはできなかった。単球系細胞の機能低下は小胞体ストレスに誘導されたアポトーシスに由来することから小胞体ストレスとglucose response geneについて探求することとを目指した。glucose response geneであるTXNIPが小胞体ストレスと関連があることが分かっており、細胞膜上に存在しTXNIPと最も高い配列相同性があるARRDC4に着目した。これまでにARRDC4とGLUT1のタンパク相互作用が阻害されれば、ARRDC4の上昇に伴う小胞体ストレスの上昇が軽減する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単球系細胞は自然免疫と獲得免疫をつなぐ重要な働きを担い炎症消退において大きな役割を果たしている。この働きについて近年分子細胞学的に明らかとなったαアレスチンファミリーがどのように影響しているか、またそれを制御してゆくかについて明らかにしている。
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