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麻酔薬の標的細胞小器官としてのミトコンドリアと細胞内エネルギー代謝連関の探究

研究課題

研究課題/領域番号 20K17850
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

岡本 明久  関西医科大学, 医学部, 研究員 (50509479)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワードリドカイン / プロポフォール / ミトコンドリア / 酸素 / アポトーシス / ネクローシス / 局所麻酔薬 / ROS / 低酸素誘導性因子1 / HIF-1 / 代謝 / 活性酸素種 / 細胞内代謝 / 麻酔薬 / 酸素代謝 / ATP
研究開始時の研究の概要

申請者はリドカインを含む局所麻酔薬や静脈麻酔薬プロポフォールがミトコンドリアを標的として作用し細胞内酸素代謝を撹乱して活性酸素種(ROS)を産生して細胞死を惹起することを明らかにしてきた。本研究ではミトコンドリア内のリドカインやプロポフォールの標的分子を同定し、酸素代謝・エネルギー代謝を司るミトコンドリア機能への影響を細胞内のATP動態の可視化と共に明らかにする。

研究成果の概要

静脈麻酔薬、局所麻酔薬が細胞の代謝を変容して、細胞死やそれに続発する全身性の代謝障害を引き起こす可能性が指摘されてきた。この問題へのアプローチとして樹立細胞株を用いてミトコンドリアに依存する酸素依存的な代謝経路への影響を解明する計画を策定した。局所麻酔薬リドカインや静脈麻酔薬プロポフォールは臨床使用濃度でミトコンドリア依存的な酸素消費を抑制して嫌気的な代謝を促進することが解った。また酸素消費の抑制は、細胞死を惹起する事が判明した。
ミトコンドリア電子伝達系は細胞障害おいてプロポフォール・リドカインの標的となる事を示す実験的なエビデンスは得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

局所麻酔薬の神経障害、プロポフォール注入症候群の病態の分子機序の解明は麻酔科学が取り組むべき重要な課題である。いまだに病態の分子機構の詳細や発症予測因子・治療法の同定には至っていない。この問題に細胞機能に必須な役割を果たすミトコンドリアの酸素代謝の観点からのアプローチを試みた。この研究をさらに発展させることで安全な周術期管理を行う手掛かりが得られることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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