研究課題/領域番号 |
20K17855
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2022-2023) 宮崎大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
末金 彰 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (40856382)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 敗血症 / DIC / 急性骨髄性白血病 / EVI1 / CGRP / 神経因性ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではマウスモデルを用いて、下部消化管穿孔と敗血症に引続くDICの病態における神経因性ペプチドシグナルを介した神経制御による病態の解明と拮抗薬の治療応用可能性を検討する。 敗血症、DICに対する研究は日本において盛んであり組み換えトロンボモジュリンなどの臨床研究も盛んである。本研究により感染や炎症による浸潤受容体の活性化が敗血症の病態やDICを増悪させていることが明らかになればインパクトは大きく、また拮抗薬は他疾患治療薬として臨床応用されていることから臨床応用へのハードルは低く治療薬として応用できれば社会的インパクトが大きいと考えられる。
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研究成果の概要 |
DIC (Disseminated Intravascular Coagulation)は敗血症に高率に合併し、予後を著明に悪化させる。本研究では敗血症DICにおけるCGRPの役割を明らかにし治療標的としての応用可能性を検討することを目標とした。敗血症DICマウスモデルの作成、CGRP阻害薬の投与、細胞株を用いたCGRP阻害薬の細胞内シグナルへの影響の検討を行った。その結果からCGRPの阻害薬であるtelcagepant(MK-0974) はERKのリン酸化を抑制しapoptosisを誘導することを発見し急性骨髄性白血病細胞への治療応用可能性に関する報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は感染に対する免疫反応の制御不全と定義され、急性の多臓器不全を引き起こす。毎年数百万人が罹患し、死亡のリスクも高い。DIC (Disseminated Intravascular Coagulation)は敗血症に効率に合併し、予後を著明に悪化させる。このため敗血症に引続くDICの病態解明と新規治療法的の開発は重要な課題である。本研究においては敗血症DICにおけるCGRPの役割の評価の過程でCGRP阻害薬のERKシグナルへの阻害効果を発見し急性骨髄性白血病細胞に対する治療応用可能性に関する報告を行った。敗血症DICにおけるCGRPの病態への関与を引き続き検討する予定としている。
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