研究課題/領域番号 |
20K17860
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
南 卓馬 京都大学, 医学研究科, 助教 (70866491)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 睡眠指標 / 睡眠時間 / 睡眠呼吸障害 / せん妄 / 呼吸不全 / 客観的睡眠時間 / デクスメデトミジン / ハロペリドール / 心房細動 / 睡眠時無呼吸 / 急性呼吸不全 / 睡眠 / 睡眠障害 |
研究開始時の研究の概要 |
重症患者における睡眠障害とせん妄を始めとした合併症や予後との関連が注目されているが、臨床的に有用な睡眠指標の測定方法は未確立である。本研究においては客観的な睡眠指標を縦断的に測定可能な携帯型加速度計と酸素療法下でも睡眠呼吸障害を感知可能と考えられる睡眠評価装置で測定し、これらによって測定される指標と酸素療法下の急性呼吸不全患者の合併症発症や予後との関連を探索する。
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研究成果の概要 |
急性呼吸不全で緊急入院となった患者でせん妄を有する患者において、携帯型加速度計を用いて評価した睡眠効率はせん妄を有しない患者よりも増加していたが、これはせん妄に対して投与された睡眠導入剤や鎮静薬の影響と考えられた。緊急入院となった非挿管患者の夜間の過活動型せん妄に対する鎮静において、デクスメデトミジンとハロペリドールの無作為化比較試験を行っている。持続性心房細動に対して高周波カテーテルアブレーション治療を行った患者において、睡眠時無呼吸と長時間睡眠が心房細動の再発の予測因子であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
携帯型加速度計を用いて評価した急性呼吸不全患者の睡眠指標はせん妄との直接との関連ではなく、せん妄に対する投薬の影響を受ける可能性がある。これは、せん妄に対する薬剤による鎮静が重要な課題であることを示唆すると同時に、携帯型加速度計を用いて評価した睡眠指標は鎮静の程度を評価する指標となり得ることを示した。また、睡眠時無呼吸に加えて、携帯型加速度計による長時間睡眠は心房細動患者において、今後の研究課題となり得る重要な予測因子であることを示した。
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