研究課題/領域番号 |
20K17867
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
北村 裕亮 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50457347)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヒト心房ナトリウム利尿ペプチド / 急性腎障害 / ナトリウム貯留 / 尿滞留 / シスプラチン / オピオイド受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
AKI は病院内死亡の大きな要因である。AKIを発症する原因は多岐にわたり、有効な早期診断、治療手段がない。AKIのメカニズムの一つとして、近位尿細管の障害が注目されている。我々はANPが近位尿細管のレセプターに作用し、敗血症性AKIで発生する近位尿細管の尿滞留に改善に有効であることを突き止めた。ANPは近位尿細管の直接作用に着目し、AKIで発生する近位尿細管障害の改善効果があると考えている。 本研究計画は、臨床使用するためのANPによるAKIの治療を行うための戦略を構築することである。 ①どのタイプのAKIにANPは有効か? ②ANPの近位尿細管障害を改善する投与量、タイミング、投与期間の検討。
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研究成果の概要 |
心臓の交感神経刺激(β受容体)により、組織にナトリウム貯留、水分貯留を引き起こすことが分かった。急性期低血圧状態でもよくβ刺激薬による電解質異常を認めるので、そのメカニズムと高ナトリウム状態の改善のANPの可能性に関する研究つながった。オピオイドアゴニスト投与により、敗血症性急性腎障害AKIの尿滞留が改善することが見つかった。薬剤性腎障害モデルとしてシスプラチン投与後のANP投与によるAKIが改善する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性期でも臨床上特に、敗血症や、急性心不全、高炎症状態(高度侵襲の手術など)で低血圧を引き起こす場合のβ刺激薬が投与され、電解質バランス異常がよく散見される。臨床上に近いモデルになると考える。敗血症性急性腎障害AKIの尿滞留に関してはANPもしくはオピオイドが改善効果を示すことは現時点では完全に治療、予防のできない敗血症性AKIの改善に向けての一歩のになると考える。薬剤性腎障害モデルとしてシスプラチン投与後のAKIの改善に関しては現時点で治療が確立されていないので投与タイミングなどわかることは有用であると考える。
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