研究課題/領域番号 |
20K17879
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
苛原 隆之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50515989)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 侵襲 / 栄養代謝 / 栄養療法 / 間接熱量測定 / 神経筋電気刺激(NMES) / 茶カテキン(EGCG) / 脂質代謝 / 神経筋電気刺激 / 栄養成分 |
研究開始時の研究の概要 |
高度な侵襲を受けた重症患者に対する適切な栄養管理は患者治療の「屋台骨」として重要である。申請者らは「侵襲時の栄養代謝動態の変化と治療的介入の可能性」というテーマで研究を行い、敗血症時の「間接熱量測定を用いた栄養代謝動態の変化」(PMID:29804861)、「運動介入の効果」(PMID:26953756)、「神経筋電気刺激(NMES)の効果」(PMID:31935202)を示してきた。本研究ではこれらの知見の臨床応用を目指し、①「重症患者に対する間接熱量測定の有効な活用法」、②「敗血症に対する神経筋電気刺激(NMES)の効果」、③「敗血症に対する有効な栄養成分の探索」の3つの研究を行う。
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研究成果の概要 |
以下の3つの研究を並行して行いました。①「重症ICU患者に対する急性期栄養療法における間接熱量測定の有効な活用法」は症例数が33例に達し、データを解析し各種学会にて発表しました。②「急性エンドトキシンショックに対する神経筋電気刺激(NMES)が生体反応や栄養代謝動態に与える効果」はブタを用いて他大学との共同研究で実施する方針としていましたが、諸事情により本研究期間での実施は断念しました。③「急性エンドトキシンショックに対する栄養療法における有効な栄養成分の探索」はマウスを用いて茶カテキン(ECCG)の投与が脂質代謝指向型の治療的介入として有効である可能性を見出し、各種学会にて発表しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度な侵襲を受けた重症患者に対しては適切な初期診療とそれに続くICUにおける集中治療が必要となりますが、経過中に合併症を併発して栄養状態が悪化し転帰不良となる症例をしばしば経験します。したがって、それらに対応し克服する適切な栄養管理が患者治療の屋台骨として重要です。本研究成果は、重症患者の急性期栄養療法における間接熱量測定の活用と治療的介入についての研究を行っており、脂質代謝指向型の治療的介入に蘇生的、いわば“metabolic resuscitation”としての効果が期待され、学術的かつ社会的意義が大きいと考えられます。
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