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悪性グリオーマにおける免疫抑制と化学療法抵抗性:腫瘍微小環境でのIL-34の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20K17916
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

杉井 成志  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (10851090)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードIL34 / 悪性グリオーマ / 化学療法耐性株 / 脳浸潤マクロファージ / IL-34 / 腫瘍浸潤マクロファージ / 悪性神経膠腫 / 神経膠腫 / グリオーマ / 腫瘍微小環境 / 免疫抑制 / 化学療法抵抗性
研究開始時の研究の概要

悪性グリオーマ(悪性神経膠腫)は極めて治療が困難な疾患である。その理由には、化学療法抵抗性(いわゆる抗がん剤が効きにくい)と抗腫瘍免疫の抑制(免疫が働かない)が挙げられる。近年、他癌腫において、腫瘍が産生するIL-34が、腫瘍自身の化学療法抵抗性を上昇させ(autocrine)、同時に腫瘍局所で免疫抑制性のM2マクロファージを誘導し抗腫瘍免疫の抑制にも関与している(paracrine)ことが示唆されている。
本研究の目的は、悪性グリオーマにおける腫瘍微小環境でのIL-34の役割を解明し、治療抵抗性の原因となっている化学療法抵抗性の改善と腫瘍の免疫破壊の回避を図ることである。

研究成果の概要

5種類の細胞株(TS、GL261、U251、U118、U87)に対して、4種(TMZ: テモゾロミド、PCV:プロカルバジン、ACNU:塩酸ニムスチン、VCR:ビンクリスチン)の化学療法剤の耐性株を作成した。作成した化学療法剤耐性細胞株を用いて、IL-34・CSF-1・CSF-1Rの発現量の変化をreal time RT-PCRを用いて評価し、siRNAを用いてIL-34の発現をノックダウンし、化学療法剤への感受性と細胞増殖への影響を評価した。化学療法暴露後のIL-34はほぼ上昇せず、「悪性グリオーマにおいてIL-34は、有望な治療標的分子とはいえない」、と考える。

研究成果の学術的意義や社会的意義

過去の文献から、IL-34は腫瘍局所において、腫瘍自身の化学療法抵抗性と抗腫瘍免疫の抑制の2つの役割を果たしている可能性が考えられた。しかしながら、悪性グリオーマ細胞株においては、IL-34の影響は軽微であることがわかった。
いまだに治療困難である悪性グリオーマの治療成績を向上させるためには、IL-34とは異なる標的を考える必要がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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