研究課題/領域番号 |
20K17920
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
安藤 和弘 新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (20849004)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Podoplanine / CLEC-2 / 静脈血栓塞栓症 / 悪性神経膠腫 / ポドプラニン / 頚動脈プラーク / リンパ管 / 静脈血栓症 / 可溶型CLEC-2 / 動脈硬化 / 深部静脈血栓症・肺塞栓症 / 頚動脈狭窄症 |
研究開始時の研究の概要 |
頚部内頚動脈狭窄症は,狭窄部に生じるプラークがし,塞栓子(血栓)が飛散して脳梗塞を引き起こす.現在,プラークの性状は評価可能であるが,「破綻」を同定することは不可能である.動脈硬化部分でポドプラニンというタンパク質が増加しており,これに結合する血小板受容体CLEC-2 (C-type lectin-like receptor 2)は,ポドプラニンと結合することで活性化し可溶型となって遊離する.本研究では,対象者から採取した血液中のポドプラニン値と可溶型CLEC-2値を測定し上昇していることを証明することでプラークの「破綻」を同定し,脳梗塞のリスク評価として新たなバイオマーカーを確立する.
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研究成果の概要 |
本研究により,1.PDPN の発現量が高い IDH 野生型悪性神経膠腫の術後で可溶型 CLEC-2 値,C2PAC 指数 が上昇していることが判明しました。2.静脈血栓塞栓症を合併した際,可溶型CLEC-2 値,C2PAC 指数が上昇しており,IDH 野生型悪性神経膠腫症例の静脈血栓塞栓症発症に血 小板活性が強く関わっていることが判明しました。これまで,静脈血栓塞栓症合併には凝固系が強 く関わっていると考えられてきましたが,本研究では,凝固系の亢進の前段階に血小板の活性化も 強く関与していることが示唆され,IDH 野生型悪性神経膠腫症例に合併する静脈血栓塞栓症の病態解明に繋がりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は術後に可溶型 CLEC-2 値を評価することで静脈血栓塞栓症合併をより 早期に予知・発見するが可能となり,臨床におけるより安全な術後管理に寄与できることが期待されます。
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