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脳動脈瘤破裂におけるエフェロサイトーシスの役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17933
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

宮本 健志  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80585000)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードアポトーシス / エフェロサイトーシス / 脳動脈瘤
研究開始時の研究の概要

脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の発生率は世界的に10万人当たり9.1人であり、発症後30日以内の死亡率は45%と非常に高い。現在、未破裂脳動脈瘤に対する破裂予防は手術以外の方策は確立されておらず、新たに薬物治療が切望されている。
本研究では、ヒト脳動脈瘤組織および脳動脈瘤動物モデルを用いて、①エフェロサイトーシス(アポトーシス細胞除去機構)に着目し、脳動脈瘤破裂との関連性を調べる。また、②エフェロサイトーシスの促進が脳動脈瘤破裂予防に寄与することを明らかにし、薬物による治療標的としての可能性を探求する。

研究成果の概要

遺伝子操作によるエフェロサイトーシス不全を起こしたマウス(ノックアウトマウス)では有意に脳動脈瘤破裂が増加することを明らかにした。また、ヒトの破裂及び未破裂脳動脈瘤壁においてもアポトーシス関連分子であるCleaved Caspase 3やTUNEL染色で染色される部位が認められ、ヒト脳動脈瘤壁においてアポトーシスが起こっていることを証明できた。マクロファージと共染色を行い、アポトーシスを起こした細胞が貪食されていない部位も存在することを証明した。つまり、マウスおよびヒト脳動脈瘤においてエフェロサイトーシス不全があることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳動脈瘤の有病率は3-5%である。脳動脈瘤の破裂はくも膜下出血をきたし、くも膜下出血患者のほとんどは後遺症を残すか死亡する。脳動脈瘤の破裂機序は未だに不明である。破裂機序を明らかにすることで、脳動脈瘤破裂を防ぐための薬物療法を開発することが可能となる。エフェロサイトーシスはアポトーシスを起こした細胞を貪食する機構である。エフェロサイトーシス不全が起こると、アポトーシスを起こした細胞は正常に貪食されず、炎症反応を増加させることが知られている。本研究では脳動脈においてもエフェロサイトーシス不全が関係している可能性を示した。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Activation of the NLRP3/IL-1β/MMP-9 pathway and intracranial aneurysm rupture associated with the depletion of ERα and Sirt1 in oophorectomized rats2023

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Tadashi、Miyamoto Takeshi、Shikata Eiji、Yamaguchi Izumi、Shimada Kenji、Yagi Kenji、Tada Yoshiteru、Korai Masaaki、Kitazato Keiko T.、Kanematsu Yasuhisa、Takagi Yasushi
    • 雑誌名

      Journal of Neurosurgery

      巻: 138 号: 1 ページ: 191-198

    • DOI

      10.3171/2022.4.jns212945

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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