研究課題/領域番号 |
20K17941
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
荒井 孝至 東京女子医科大学, 医学部, 医療練士研修生 (10840077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 再生医療 / ラット / 脳波 / 幹細胞 / シート / 間葉系幹細胞 / 細胞シート / てんかん / 脳血流 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞の高い発生率と神経後遺症は、未だ解決できていない大きな問題である。近年、脳梗塞に対する新規治療の開発として間葉系幹細胞の再生医療の有効性が報告されているが、いずれも一定の効果を示す一方、罹患部への移植細胞の到達が少ないなどの課題も露呈した。そこで我々は細胞シート移植に注目し、2016年より研究を開始した。すでに脳梗塞モデルに対する他家間葉系幹細胞シート移植の有効性を確認した。臨床応用に向けてさらなる有効性の検討が必要であると同時に、安全性の評価も必要と考えた。本研究では細胞シート移植の有効性の再検証と共に、中枢神経領域における細胞シート移植の安全性の評価を検証する。
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研究成果の概要 |
我々の施設ではすでに脳梗塞作成モデルラットでの幹細胞から作成した細胞シートの移植による有効性を確認した。有効性のさらなる追求をしていくと共に、安全性の確認も行うこととした。安全性に関しては、細胞シートを移植することによって移植細胞が異常電気回路を作成することによりてんかん発作を誘発するか否かの評価を脳波測定を行うことにより施行することとした。てんかん発作はSDラットよりWisterラットで出現しやすいことがすでに知られているため、今回の実験ではWisterラットを用いることとし、以前のSDラットに対する有効性に加えてWisterラットでも有効性が示せるか確認することとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞に対する治療は現代の標準的治療では回復は非常に困難であり後遺症が残存する可能性が非常に高い。脳梗塞後の後遺症は健康的な被害だけでなく、社会復帰を難しくさせ、さらには介助などが必要なことも珍しくなく家族などの周囲の人の負担も甚大である。脳神経細胞の再生能力は体の他の部位と比べると低いことが主な原因である。そこで我々は再生医療に着目した。再生医療により残存する神経機能的後遺症が少しでも軽減できれば、患者自身はもちろんのこと家族の普段だけでなく医療費なども含め社会全体にとっての負担が軽減すると考える。
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