研究課題/領域番号 |
20K17946
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
藏本 要二 (蔵本 要二) 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10604275)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 傷害誘導性多能性幹細胞 / 脊髄傷害誘導性神経幹細胞 / 脊髄損傷誘導性幹細胞 / 血管周皮細胞 / injury induced stem cell / spinal cord injury / somatic stem cell |
研究開始時の研究の概要 |
我々はマウス脊髄損傷モデルにおいて、脊髄損傷組織からも幹細胞マーカーを高発現する細胞群の分離培養に成功した。その細胞を用いて①重篤な脊髄損傷部位から誘導される細胞が多能性ならび幹細胞性を有することを多角的解析で証明すること。②この脊髄障誘導性神経幹細胞(spinal cord injury induced-Neural Stem/Progenitor Cells・SCiNSPCs)の細胞特性の解析ならび前臨床的試験の基礎データを蓄積することである。
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研究成果の概要 |
脳虚血から誘導性される脳虚血性多能性幹細胞を研究してきたが、脳虚血という傷害のみでおこるかのか?そして、大脳・小脳以外の中枢神経系から誘導性されないかと言う学問的問いに対して、今回脊髄損傷という外傷性の障害から誘導されるか?また、脊髄という脳以外の組織からの誘導を試み、マウスモデルを用いて脳虚血性多能性幹細胞と同様な細胞を分離することに成功した。これは虚血・外傷など損傷の種類に関わらず、傷害部位に多能性幹細胞が誘導されることを示した。今後ヒトでの動態を調べる上で、臨床的に脊髄損傷部位は摘出されることがほとんどないため、似たモデルとしてヒト脳出血部からの分離培養を現在試みている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経系において、様々な疾患・部位でダメージを受けた際にその修復や保護のため、多能性幹細胞を誘導されていることを証明した。一方、間葉系幹細胞を投与することにより、その傷害が軽減することが知られている。我々が発見した傷害誘導性多能性幹細胞は少なくとも様々な分化能を有しており、損傷部位で賦活化ができれば、症状軽減につながる可能性がある。いまのところは特異的な表面マーカーを複数発見できたため、これを元にさらなる解析が期待される。
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