研究課題
若手研究
非閉塞性水頭症発症の一因として、脳室上衣の繊毛運動の機能不全による髄液還流障害が考えられている。Dpcd遺伝子異常により、脳室上衣繊毛内分子群の発現異常、構造変化が引き起こされる。Dpcdノックアウトマウスの運動繊毛ダイニンのトランスクリプトーム・プロテオーム解析を行い、非閉塞性水頭症に寄与する分子メカニズムの解明を目指す。また、Dpcdノックアウトマウスでは水頭症は経時的に増悪することも確認されている。繊毛運動障害による異常な髄液流が二次的に繊毛極性異常を引き起こすと考えられる。このメカニズムを、脳室間での違いや経時的な変化から解析し、非閉塞性水頭症の発生及び増悪の原因究明につなげる。