研究課題/領域番号 |
20K17961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
横山 欣也 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90867904)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | moyamoya disease / transcriptome / Microarray / messenger RNA / long non-coding RNA / もやもや病 / マイクロアレイ / 遺伝子発現解析 |
研究開始時の研究の概要 |
もやもや病は頭蓋内動脈の進行性狭窄と血管新生を特徴とする原因不明の疾患である。今までにマイクロアレイをはじめとした病変部の遺伝子発現解析は殆ど行われていないが、我々は既存の試薬キットを用いて、脳表の中大脳動脈から抽出したtotal RNAより増幅compliment DNAを作成し、マイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現解析と定量PCRを実施するプロトコールを確立した。今研究の目的は、マイクロアレイを用いて、成人・小児を含めたもやもや病患者の病変部の網羅的な遺伝子発現解析を行い、非もやもや病患者検体との比較により、もやもや病患者の病変部に特異的な発現遺伝子・パスウェイの特定を行うことである。
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研究成果の概要 |
研究期間を通しもやもや病患者21名、対照群として動脈瘤6名、難治性てんかん5名から、脳表の動脈血管壁を採取、マイクロアレイを用いて網羅的遺伝子発現解析を行った。もやもや病患者11名、対照群として動脈瘤6名、難治性てんかん患者3名を用いたメッセンジャーRNAに対する網羅的遺伝子発現解析の結果を論文化し公表した。またもやもや病21名と非もやもや病11名の頭蓋内動脈血管壁におけるlong non-coding RNA発現についての網羅的解析を行い、結果を論文化し公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
もやもや病の網羅的遺伝子発現解析については、これまで循環血中やiPS細胞については行われてきたが、病変部血管に対するものとしては我々の研究が初となった。これまでの研究では炎症や免疫応答の関与が推察されてきたが、今研究により、もやもや病の病変部である、脳動脈血管壁においても、同様の変化が生じていることが示された。
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