研究課題/領域番号 |
20K17984
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 智弘 北海道大学, 大学病院, 助教 (60784246)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 特発性大腿骨頭壊死症 / 好中球 / 全身MRI / 好中球トラップ / 自然免疫異常 / 多発骨壊死 / 自然免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)は国の定める難病であり、現在のところ発生及び圧潰のメカニズムは十分に解明されていない。本研究の目的は、①疫学的にONFHと関連するSLEやネフローゼ症候群の発症に深い関わりを持つことが近年明らかとなった好中球トラップ(NETs)に注目し、ONFH発生とNETsの関連性を明らかにすること②圧潰のメカニズムを骨代謝アプローチにより関連性を調査することである。本研究は、人工股関節全置換術を行うONFH症例の臨床サンプルを用いて自然免疫異常とONFHの発生・圧潰の関連を調査する前向き観察研究である。
|
研究成果の概要 |
特発性大腿骨頭壊死症の骨壊死のスクリーニングとして、全身MRIを用いると、骨シンチと比較して無症候性の骨壊死を同定することが明らかとなり、有用な検査であることを証明した。 特発性大腿骨頭壊死症では全例、大腿骨頭周囲組織の軟部組織に組織学的にNETsの発現を確認され、NETs強発現ラットモデルを作製すると、大腿骨頭周囲組織に臨床検体サンプルと同様にNETsの発現を確認できた。加えて、骨壊死と虚血のマーカーであるHIF1αの発現陽性が一部確認することができた。コントロールでは確認できなかった。これらのことから、NETsの発現が大腿骨頭壊死症発生に関連することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)は国の定める難病であり、現在のところ発生及び圧潰のメカニズムは十分に解明されていない。本研究の目的は、疫学的にONFHと関連するSLEやネフローゼ症候群の発症に深い関わりを持つことが近年明らかとなった好中球トラップ(NETs)に注目し、ONFH発生とNETsの関連性を明らかにすることである。本研究は、人工股関節全置換術を行うONFH症例の臨床サンプルを用いて自然免疫異常とONFHの発生の関連を調査する前向き観察研究である。本研究によりONFHの発生メカニズムの一部が解明されれば、発生・圧潰予測因子の解明や予防法の確立につながり治療成績向上に繋がる。
|