研究課題/領域番号 |
20K18009
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
塚本 翔 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20707658)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨形成 / Wnt / シグナル伝達 / 骨系統疾患 / 骨代謝 / 骨・軟骨代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
骨は、生涯に渡り骨形成と骨吸収を繰り返して再構築される。Wntシグナルの活性化は、骨形成を強力に促進することが知られており、Wntシグナルを亢進させる薬剤が骨粗鬆症の治療薬として使用されている。しかし、Wntは19種類の存在が知られており、どのWntが生理的骨形成に重要なのか未だ明らかとなっていない。我々は、誘導型Wnt7b 欠失マウスを樹立し、出生後にWnt7bを欠失させると骨量が減少することを見出した。本研究では、組織学的及び細胞生物学的解析から、Wnt7bを介したシグナルの生理的な骨形成に対する役割を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
Wntは骨形成を促進することが知られるが、これまでに19種類のWntが同定されており、どのWntが骨形成に重要であるか明らかとなっていない。我々は、骨量が増加するSmad4 cKOマウスでは、Wnt7bの発現が増加し、骨形成が亢進していることを見出した。本研究では、Wnt7b cKOマウスの解析から、成長期の幼若なWnt7b cKOマウスは、低身長症の表現型を示し、骨の長さが短く、海綿骨の骨量が少ないことが明らかとなった。本結果から、Wnt7bは、内軟骨性骨化による骨形成に重要な因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、Wnt7bが生理的な骨形成を亢進する重要な因子である可能性を見出した。実際に、Wnt7bは、骨形成を担う骨芽細胞の分化を促進したことから、Wnt7bを介したシグナルが骨粗鬆症等の骨疾患の新たな治療標的となる可能性がある。
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