研究課題/領域番号 |
20K18010
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
百々 悠介 昭和大学, 医学部, 助教 (20835342)
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研究期間 (年度) |
2022-12-19 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 遺伝子改変メダカ / 骨折治癒過程 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 首下がり症 / 骨折修復過程 / 髄鞘 / 重力 / メカニカルストレス / 血管内皮細胞 / メダカ / 骨折 |
研究開始時の研究の概要 |
未解決である骨修復過程における髄鞘の関与を細胞レベルで視覚的・時系列的に解明し、髄鞘を標的にした骨折治癒薬剤を検討する。体が透明で細胞が視覚的・時空間的に観察可能なメダカに着目し髄鞘特異的遺伝子MPZ (Myelin Protein Zero)のPromotor下流でEGFP(緑色蛍光タンパク質)を発現させ、全身の髄鞘を追跡できるメダカを用いて尾ビレの鰭条骨を骨折させ、骨折修復過程における髄鞘の動態を観察する。そして髄鞘を標的とした薬剤開発の基盤となる新たな概念を創出することが本研究の概要である。
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研究実績の概要 |
遺伝子改変メダカを用いた尾びれの鰭状骨骨折実験を行い、蛍光顕微鏡下に骨折修復過程を観察し、骨芽細胞、破骨細胞、神経髄鞘、血管内皮細胞との関係性の研究を行なっている。専用の加重遠心機を用いて1G、2G、5G、10G環境下での骨折修復過程を観察し、骨折修復におけて重力環境がどのように変化するのか、データを解析している。各データは蛍光顕微鏡での蛍光強度を定量化し、それらをグラフ化することで比較している。また、各種細胞の阻害薬剤の投与実験を並行して行い、骨折修復過程における各種細胞の役割やメカニズム解明の実験を行なっている。外傷による骨折、骨粗鬆症性脆弱性骨折における骨折修復過程を実臨床の現場で、患者さんのレントゲン、CT、MRIデータを用いて経過を追っている。患者データの既往歴・治療歴を含めた背景をもとに骨折後、骨折治療術後の後療法に着目し、リハビリによる加重プランと超音波治療、そして骨粗鬆症薬剤がどのように骨折修復に影響を与えているかをデータ収集している。骨折術後の修復に影響を与えるメカニズムを基礎実験データと照らし合わせ、これまでの治療のメカ ニズムの可視化および新たな治療の発見について研究を継続している。 遠心機を用いた重力実験と骨折術後の後療法である加重制限について、骨折修復に対してメカニカルストレスが及ぼす影響のデータを可視化して、データ収集を行なっている。過度な10G実験においてもデータを収集し、骨折修復において加重が及ぼす良い点、悪い点のピーク値を模索している。
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