研究課題/領域番号 |
20K18019
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
都丸 洋平 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (80850453)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ペルテス病 / 間葉系幹細胞 / 骨髄血 / 再生医療 / 骨髄血移植術 |
研究開始時の研究の概要 |
小児ペルテス病は小児期から永続的な股関節機能障害を来たしうる疾患であるが壊死の骨再生を促進させる治療法は未確立であり、その確立はこれまでにない根治的治療法となり臨床的な意義が大きい。成人大腿骨頭壊死とペルテス病の類似から骨髄血移植による治療が小児にも応用できると着想した。治療効果および安全性の検討をブタペルテス病モデルで行うことで臨床応用を検討する。
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研究成果の概要 |
豚ペルテス病モデルに対して、ドリリングののちに間葉系幹細胞を移植した大腿骨頭と、ドリリングのみを行った大腿骨頭でその経過を比較した。ペルテス病モデル作成し、術後4週にドリリング後に骨髄血から分離培養した間葉系幹細胞移植を行った大腿骨頭と、ドリリングのみ行った大腿骨頭に関して放射線学的形態評価、病理学的精査、比較を行った。ドリリング後4週間毎にレントゲンで骨頭形態を評価した。間葉系幹細胞を移植した骨頭の圧潰を軽減することができた結果だった。14週間で安楽殺を行い骨頭を摘出した。病理学的、CTでの精査では、明らかな骨性架橋の生成はなく、安全性を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペルテス病の治療は、免荷による保存療法、もしくは大腿骨、骨盤骨切りによるcontainment療法(大腿骨を骨盤の寛骨臼で包み込むことで球形度を維持する療法)が本邦では行われている。免荷療法の治療期間は1年程度と長く、また、手術療法を行ったとしても重症例の治療成績は十分ではない。今回そこに、新しい選択肢として再生医療学的な治療を組み合わせることができる可能性を提言できたことは社会的意義がある。
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