研究課題/領域番号 |
20K18024
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
井上 大輔 金沢大学, 医学系, 助教 (00707094)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抗菌インプラント / ポピドンヨード / 術後インプラント周囲感染 / インプラント / 人工関節周囲感染 / 遅発性感染 / 整形外科手術 |
研究開始時の研究の概要 |
人工関節術後インプラント周囲感染症(periprosthetic joint infection: PJI)は、人工関節置換術の術後合併症として未だ治療に難渋する病態である。また、PJIは術後6週以降に発症する遅発性感染(主に血行性感染)の場合もあり、より治療に難渋することが知られている。そこで、ヨード担持インプラントを用いて、インプラント挿入長期経過後においても ① 難治性細菌に対して抗菌効果を担持し ② その長期的な抗菌効果の持続によって血行性PJIを予防しうることを基礎的実験の見地から証明することである。
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研究成果の概要 |
ヨード担持インプラントは,インプラント挿入後中期においても,約65%程度の担持ポピドンヨードが残存していることが判明し,そのポピドンヨード担持量においてMSSA・MRSA・Psuedomona Aeruginosaに対して良好な抗菌効果・抗バイオフィルム効果を認めることが判明した.また,血行性感染モデルを用いた難治性細菌に対する抗菌効果に関しては,血行性感染ラットモデルの構築を継続的に行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は,ヨード担持インプラントがインプラント挿入後中期においても有意な抗菌効果・抗バイオフィルム効果を示しており,今後本抗菌インプラントが臨床応用された場合の人工関節周囲感染をインプラント挿入後短期から中期にかけて予防しうることを意味する.これは今後人工関節手術を受ける患者だけでなく手術を施行する医師に対しても,大きな福音をもたらすと考えられる.
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