研究課題/領域番号 |
20K18029
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
千賀 佳幸 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (70828368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 多血小板フィブリン / PRF / アキレス腱 / 再生医療 / 成長因子 / スポーツ外傷・障害 / シグナル / 腱損傷 / 腱細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
アキレス腱断裂では社会復帰やスポーツ復帰までの期間を短縮する治療法が望まれ、アキレス腱欠損では完璧な機能を回復する治療方法は現在まで確立されていない。近年、自己血液製剤の多血小板フィブリン(PRF)が注目され、様々な分野で臨床応用が期待されている。本研究ではアキレス腱疾患に対するPRFの臨床応用への第一歩として、アキレス腱欠損モデルラットを用いてPRFがアキレス腱修復に及ぼす影響を検討し、さらに腱修復に重要な役割を持つ腱細胞(tenocyte)に対するPRFの効果について検討する。本研究を通じて、PRFの有用性が確認できれば、アキレス腱断裂やアキレス腱欠損に対する新規治療へ繋がる可能性がある。
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研究成果の概要 |
多血小板フィブリン(Platelet Rich Fibrin: PRF)は高濃度の成長因子を含んだフィブリン塊で、徐放性に優れるため様々な病態への治癒促進することが期待されている。我々はPRFのアキレス腱欠損に対する直接的な評価を動物モデルで行い、さらに腱修復に重要な役割を担うtenocyteに対する影響およびシグナル経路を特定することを目的に研究を行なった。結果、PRFはFGF受容体/Aktシグナルを介してtenocyteの増殖、TGF-β受容体/ Smad3を介してtenocyteを活性化させ、アキレス腱損傷治癒を促進することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、PRFはアキレス腱損傷の治癒促進に有用であること、特にPRFに含まれるFGF受容体/Aktシグナルを介してtenocyteの増殖を促し、 TGF-β受容体/Smad3シグナルを介してtenocyteを活性化させるというアキレス腱損傷治癒のメカニズムを明らかにした。本研究によりPRFを直接アキレス腱損傷の治療に応用できる可能性や特に重要な成長因子であるFGFやTGF-βを腱損傷の治療に応用できる可能性が示唆されており、今後の新規治療法の開発への一助になったものと考える。
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