研究課題/領域番号 |
20K18045
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
植田 成実 関西医科大学, 医学部, 助教 (30632757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 次世代シーケンサー / インプラント周囲感染 / 人工関節周囲感染 / バイオフィルム / LAMP法 / PCR / インプラント周囲感染・人工関節周囲感染 / 骨軟部組織感染症診断 / NGS |
研究開始時の研究の概要 |
1) PCR・OSNA法によるバイオフィルム内細菌定量PCR・耐性菌遺伝子検出 2) NGSによるバイオフィルム感染症診断・関節内細菌の薬剤耐性遺伝子検出 3) 非感染疾患関節内および非感染インプラント細菌叢の定量PCR・NGS検証
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研究成果の概要 |
現在、手術検体の細菌検査には多くの課題があり、 一般的な診断技術は、細菌が浮遊性の形ではなく、インプラント表面にバイオフィルムとして存在するため、低悪性度の感染を検出する能力に制限がある。我々は感染症に対処するためのループ媒介等温増幅 (LAMP)プライマーを独自に作成することが可能でであるため、細菌定量を目的とした PCR以外に、 臨床現場で問題となる メチシリン耐性 (mecA)遺伝子の検出やブドウ球菌の迅速検出を目的とした LAMPプライマーを設計した。 本研究は、複数のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (CNS)による人工関節周囲感染例に独自 LAMPプライマーを使用し検証を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント周囲感染や慢性骨髄炎などは、通常の培養検査による検出がバイオフィルムなどの理由により困難である。 遺伝子検査は現在、人工関節周囲感染ガイドライン (MSIS 2018年)で記載されており、確定診断には不可欠であるものの不明な点が多い。しかし、今後、治療のために必要な情報は、診断を目的とした遺伝子検査以外にも、狭域かつ効果的な抗菌薬の選択が即時に判定できるような抗菌薬耐性遺伝子の情報である。本研究は、特に臨床で問題とされることの多い、mecAをもつブドウ球菌を標的としたサンプル間の抗菌薬感受性や耐性遺伝子の検証であり、病態の解明と同時に診断から治療への応用が期待できる。
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