研究課題/領域番号 |
20K18057
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉谷 純哉 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (30800601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / インプラント周囲感染症 / 骨髄炎 / インプラント周囲感染 / 人工関節周囲感染 / インプラント感染症 / 抗生剤含有 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の令和2年~3年度での具体的な目標は主に以下の3つである。 ① 抗生剤とADSCsのcombined therapyがインプラント周囲感染モデルラットに対して従来 の治療法を上回る治療効果があるかどうかを検討すること ② ADSCsのインプラント周囲感染に対する治療効果を解析しそのメカニズムを解明すること ③ 臨床応用へ向けてより最適な投与方法 (全身投与、局所投与)、経路を探求すること
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研究成果の概要 |
抗生剤と脂肪由来幹細胞(ADSCs)のcombined therapyのインプラント周囲感染に対する治療効果を検討した。ラット大腿骨インプラント周囲感染モデルを作成し、治療効果を検討した。ADSCsの局所投与は抗菌作用を示した。またADSCsを抗生剤と併用することによりその効果はさらに強まり、抗生剤単独投与よりインプラント付着細菌数を減少させ、骨溶解を抑制し、膿瘍形成を抑制強いた。ADSCsと抗生剤のloading and combined therapyはインプラント周囲感染の新たな治療法となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪由来幹細胞を用いた新たな感染治療の開発を行った。これまで難治性であったインプラント周囲感染症において、抗生剤と脂肪由来幹細胞を併用することで従来の治療を上回る効果が得られた。この結果はScientific Reports誌に投稿しまた海外でも発表を行っており一定の評価を得ている。今後は臨床試験へ向けて、大動物での実験系統を開発し、脂肪由来幹細胞と抗生剤の合剤として製薬開発を考慮する。本研究は新たなインプラント周囲感染症治療の基礎となるものである。
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