研究課題/領域番号 |
20K18058
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
傍島 淳 信州大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00770760)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | エクソソーム / カーボンナノマテリアル / ドラッグデリバリーシステム / 骨芽細胞 / ナノフェライト |
研究開始時の研究の概要 |
カーボンマテリアルは骨組織に非常に親和性が高く、整形分野において骨組織の修復に非常に適したバイオマテリアルである。そして、細胞に取り込まれるナノサイズではその機能にドラッグデリバリーシステム(DDS)のキャリア機能も付加することが可能である。 本申請では我々が発見した現象であるカーボンナノマテリアルの一つであるCNHのエクソソーム様細胞外小胞体化を基盤技術として、エクソソームの組織特異性とCNHの薬物担持能力、及び骨修復能力を活かしたPPDSの基盤を骨肉腫をターゲット疾患として開発する。
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研究成果の概要 |
主目的であったナノマテリアルのエクソソーム様細胞外小胞(ELECV)化は可能である事が明確に示された。しかし、薬剤を担持させた状態でのELECV化は非常に限定的条件下でなければならない事が明らかとなった。この条件を満たす薬剤と細胞の組み合わせを今後、検討していきたい。 また、ナノサイズのフェライトでELECV化できる事が確認できたことから、新たながんの治療法を開発できる可能性を示す事が出来た。今後、ELECV化させた小胞の組織特異性を明らかにして、ターゲットがん細胞だけを治療できる技術の開発を進めたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発において、ターゲット組織や細胞にのみ、その薬剤を配送する技術開発こそが最も遅れているところである。エクソソームは離れた細胞同士の新たな情報伝達システムとして注目されており、その特異性に注目が集まっている。この研究で一部のナノマテリアルが細胞内に取り込まれた後、エクソソーム内に取り込まれた状態での放出が確認されたことは薬剤のキャリアーとしてのナノマテリアルをターゲット細胞に特異的に配送できる可能性を示しており、DDSのブレイクスルーになり得ると考えている。
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