研究課題/領域番号 |
20K18069
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
房川 祐頼 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30868112)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 骨格筋 / 温度介入 / 温熱介入 / 筋持久力 / 筋疲労 / DRP1 / メタボローム / 疲労回復 |
研究開始時の研究の概要 |
運動後筋疲労に対してアイシングなど冷却が行われてきた一方で、近年はエネルギー代謝の観点からむしろ温熱の方が筋疲労回復に有効であるとの報告が増えてきており、結論が出ていない。本研究では筋生理の実験に加え、メタボローム解析による網羅的代謝評価および細胞外フラックスアナライザーによる筋代謝測定を通じて、筋疲労回復における温度介入によってミトコンドリア機能の変化、グリコーゲン再合成、他代謝産物との関連も明確化し科学的根拠のある筋疲労の回復法確立に貢献する。
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研究成果の概要 |
運動後筋疲労に対して温度介入はいまだ根拠が乏しい。Wistar ratに10-20m/min の速度で30分トレッドミル走行をさせた後30分の温度介入(室温、温熱42度水槽、冷却16度水槽に下腿を暴露)を行い、採取した筋サンプルを用いてミトコンドリアの品質管理を担う融合 (fusion)、分裂 (fission)、オートファジーのシグナル解析を行ったところ、冷却介入がDRP1-Ser616のリン酸化レベルは高く維持していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動直後にはアイシング、冷却が行われているがエネルギー会社の観点からはむしろ温熱の方が有効であるという報告も多い。今回冷却介入を行うことでミトコンドリアダイナミクスに影響を与えうるfissionシグナルが高く維持されていた。これは運動後冷却介入を繰り返すことでミトコンドリアを過度に分裂させミトコンドリアの形態変化を伴うエネルギー代謝に影響を与える可能性を示唆した。単回の温度介入では温熱、冷却ともに筋疲労回復に影響を与えないが、繰り返し運動後に介入することでミトコンドリア形態変化、疲労耐性に影響を与えることが示唆された。
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