研究課題/領域番号 |
20K18080
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
佐藤 靖祥 公益財団法人がん研究会, 有明病院 総合腫瘍科, 副医長 (00869836)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肉腫 / 腫瘍免疫 / 免疫療法 / 免疫応答 / イムノグラム / 腫瘍内免疫応答 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、肉腫患者の腫瘍組織検体と血液検体を用いて、次世代シークエンサー、フローサイトメトリー、液性因子解析により腫瘍内免疫応答を多層的に解析し、患者個々の腫瘍内免疫応答の特性を評価した「イムノグラム」を作成することで、肉腫における腫瘍内免疫応答の特徴を解明し、免疫療法が奏効する患者群を選別し、さらに患者個々への最適な複合的免疫治療の提供を目指す。
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研究成果の概要 |
研究期間中に肉腫患者180例の手術・末梢血検体を採取した。十分な量の腫瘍組織が採取できた症例では、腫瘍組織を細断し酵素処理などを行ってFresh tumor digest(FTD)を作成した。残りは培地上に播種し、腫瘍浸潤リンパ球 (TIL)および腫瘍細胞を培養した。得られたTILとFTDを共培養し、上清を回収してELISAでインターフェロンγ(IFNγ)産生を解析し、先行研究と同様に腫瘍細胞内に腫瘍反応性のTILが存在する症例群があることを確認した。さらに、次世代シークエンスを外注で行い、また一部の症例でフローサイトメトリー、液性因子解析を行って、腫瘍内免疫応答の多層的な解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肉腫においても腫瘍細胞内に腫瘍反応性のTILが存在する症例があることが確認された。研究期間終了時点では、次世代シークエンス、フローサイトメトリー、液性因子解析を行って、腫瘍内免疫応答の多層的な解析を進めており、最終的には、腫瘍内免疫応答の評価に基づく個別化免疫治療や新規の複合的免疫治療の開発につながることが期待される。
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