研究課題/領域番号 |
20K18099
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
前川 滋克 岩手医科大学, 医学部, 特任講師 (40774039)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 陰茎癌 / ゲノム / ヒトパピローマウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
岩手医科大学泌尿器科において陰茎癌の診断で手術を施行した症例について検討する。まずHPV感染および非感染陰茎癌の計4症例で腫瘍部と正常部それぞれについて全ゲノムシークエンス解析を行う。陰茎癌は非常に稀な疾患であり多数の検体を集積するのが困難と考えられることから,最終的に20例を目標に検体を収集しダイレクトシークエンスもしくはサンガー法で全ゲノムシークエンスの結果を検証する。
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研究成果の概要 |
陰茎癌2例とそれに対応する症例の正常検体からそれぞれDNAを抽出し、全ゲノムシークエンスを行った。陰茎癌2例のゲノム異常は81103個みつかり、1例当たりでは43416個と37687個であった。そのうちタンパク質コード領域内の異常は306個(1例当たり201個および105個)であった。フレームシフトが起こる塩基の挿入が2個(1個、1個)、フレームシフトが起こる欠失が2個(2個、0個)、フレームシフトが起こらない欠失が4個(3個、1個)、ストップコドンに変わる変化が5個(5個、0個)であった。ゲノム構造異常は275か所でみつかり、1症例当たり182、93か所であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陰茎癌のwhole genome sequencingを用いたゲノムワイド解析はいまだされておらず,本研究が草分け的な研究である。陰茎癌の病態の解明および他のヒトパピローマウイルス(HPV)関連癌と比較することは非常に有用と考える。今後も継続して陰茎癌のwhole genome sequencingを用いたゲノムワイド解析を行いHPVとの関係について解明していく。
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