研究課題/領域番号 |
20K18110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中嶋 一史 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (70792810)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ヒトパピローマウイルス / 男性 / 陰茎 / 自己採取 / 性感染症 / スクリーニング / 尿 |
研究開始時の研究の概要 |
本検討では、当院および関連施設においてSTIs外来に来院した男性患者を対象に、医師による採取と自己採取による2種類の亀頭擦過検体におけるHPV-DNA検出率・HPV型分布と細胞診評価について比較検討し、自己採取法によるHPV検査の有用性を明らかにしたい。また、女性に対するHPVワクチン接種の集団接種効果によって、男性におけるHPV感染が減少しつつある諸外国に比べて、本邦においては未だ男性性器HPV感染が高率に存在している点を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
泌尿器科を受診した男性81例を対象に、陰茎の擦過検体を医師および自己採取の2種類採取し、両検体のHPV検出率およびHPV遺伝子型を比較することで、自己採取法の有用性について検討した。HPV陽性率は医師採取31%、自己採取28%であり、両検体でHPV陽性であったのは26%であった。HPV検出における自己採取検体の感度は91%、特異度は93%であった。また両検体でHPV陽性であった検体の70%で、検出された遺伝子型が完全もしくは部分一致しており、検出された遺伝子型は総じて自己採取検体の方が多かった。男性においても陰茎擦過による自己採取検体を用いたHPV検査は有用であると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、様々なSTIsに対する自己採取法による検査が施行可能となっており、必ずしも医療機関を受診しなくても検査が可能になっている。HPVについても、女性を対象とした自己採取法によるHPV-DNA検査の有用性が確立されているが、男性については自己採取によるHPV検査は行われていない。本研究によって男性においても陰茎擦過による自己採取検体を用いたHPV検査は有用であると推察された。
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