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腎移植拒絶反応における補体制御に関する探究的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K18114
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

山中 和明  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10648017)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード補体制御因子 / 腎移植 / 拒絶反応 / 炎症性サイトカイン / 腎 / サイトカイン / 補体制御 / 急性T細胞関連型拒絶反応
研究開始時の研究の概要

移植腎において補体制御因子が急性細胞性拒絶反応の進展に伴い低下し、移植腎予後の低下に関与しているが、従来の研究では補体制御因子を補充しても補体の活性化を抑制できないことが知られている。炎症性サイトカインが補体制御因子の低下に関与していることが証明されれば、炎症性サイトカインを抑制することで、補体制御因子は保持され、補体カスケードの調整効果を得られる。抗炎症性サイトカイン療法の有効性が証明されれば、補体制御因子の低下を抑制しGraftへのダメージが軽減され、長期移植腎予後の改善が期待される。

研究成果の概要

腎移植急性細胞性拒絶反応時の補体制御因子の低下に炎症性サイトカインの影響するかを検証するため、尿細管細胞株とIL-6や可溶性IL-6 receptorとの培養しCD46、CD55、CD59の発現変化について検討した。CD46はIL-6に加え、IL-4とIL-2とで48時間共培養を行うと発現が低下した。CD55とCD59の発現については、IL-6の濃度・時間依存的に発現の低下を認めた。
以上から炎症性サイトカインが補体制御因子の発現低下に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに我々は腎移植後急性細胞性拒絶反応における補体制御因子の低下が移植腎予後に関連することを報告してきた。その原因として、本研究では炎症性サイトカインであるIL-6が関与し、補体制御因子の発現が低下することが示された。また一部では、IL-6以外にIL-2やIL-4といった炎症性サイトカインも関与することが示された。現在、様々な拒絶反応治療薬が開発されているが、いまだ満足のいく治療効果ではなく、新規の治療薬が期待される分野であるが、炎症性サイトカインを制御する薬剤は他疾患において、すでに臨床応用されているものがあり、拒絶反応分野においても応用可能となる光明を見出した研究であると考えられた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] IL-6 is involved in the suppression of complement regulatory factors on the renal proximal tubule2023

    • 著者名/発表者名
      Kazuaki Yamanaka , Shota Fukae, Ryo Tanaka, Ayumu Taniguchi, Shigeaki Nakazawa, Ryoichi Imamura, Norio Nonomura
    • 学会等名
      第110回 日本泌尿器科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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