研究課題/領域番号 |
20K18130
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
成田 拓磨 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (50793634)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 精巣腫瘍 / 糖鎖解析 / 診断マーカー / 予後予測マーカー / 糖鎖性腫瘍マーカー / キャピラリー電気泳動 |
研究開始時の研究の概要 |
精巣にできる癌である「精巣腫瘍」の診断、経過観察において、採血によって得られる腫瘍マーカーの情報はとても重要です。しかし、既存の精巣腫瘍マーカーには十分な精度がなく、より正確な精巣腫瘍マーカーの開発が必要と考えています。 弘前大学泌尿器科では、これまでに血液中の「糖鎖」と呼ばれる成分の変化を分析し、より高精度な精巣腫瘍マーカーの候補を特定しました。しかし、時間やお金がかかる方法でしか捉えることができず、病院で簡単に検査ができるような状況ではありません。 本研究では、最新の解析装置を用いることで、「糖鎖」の変化をより少ない時間とお金で捉え、臨床の場で使うことができるようにすることを目的としています。
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研究実績の概要 |
精巣腫瘍の診断、リスク分類、治療後の経過観察において腫瘍マーカーは重要である。しかし、既存のマーカーは6割程度の精巣腫瘍患者で上昇を認めるのみであり、より鋭敏な新規バイオマーカーの開発が必要である。弘前大学泌尿器科では血清N型糖鎖構造の網羅的質量解析により、既存マーカーを凌駕する精巣腫瘍診断バイオマーカーとして有用な糖鎖変異を同定したが、質量分析法にかかる時間とコストが臨床応用を困難なものとしていた。本研究は、N-結合型糖鎖を短時間で網羅的に解析可能なキャピラリー電気泳動糖鎖解析装置(GlyQ)を用いて既存腫瘍マーカーを凌駕する精巣腫瘍バイオマーカーの臨床応用を目指すものである。 令和2年度は、保存されている精巣腫瘍患者血清試料(約50検体)、健常血清試料(100検体以上)においてコア蛋白の候補である免疫グロブリンを抽出し、それを修飾しているN 型糖鎖をGlyQ にて網羅的な解析を行い、精巣腫瘍の診断・予後診断に有用な糖鎖構造を定量的に測定する事ができた。 令和3年度は、追加の精巣腫瘍血清資料(20検体以上)の解析の追加した。また、Deep learningアルゴリズムを用いたソフトウェアを使用することで、診断能・予後予測能を高めることが可能であった。 ハプトグロビンやオルソムコイドは分離抽出困難であり、今後の検討課題とする。
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