研究課題/領域番号 |
20K18131
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
方山 博路 東北大学, 大学病院, 助教 (90466558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎癌 / HOTAIR / non-coding RNA / IGFBP2 / CPVL / エクソソーム / Sarcomatoid |
研究開始時の研究の概要 |
Sarcomatoid Renal Cell Carcinoma(sRCC)は腎癌の一部に認める予後不良な組織型で、転移能やPD-L1陽性率が高く、通常の腎癌細胞からsRCCに至る分子機構は不明である。申請者は基礎研究の課程で、長鎖非コードRNA HOTAIRおよびInsulin Growth Factor Binding Protein 2(IGFBP2)がsRCC部に特異的に高発現していることに着目し、腎細胞癌において、HOTAIR-IGFBP2経路が活性化するとsRCCへの転換がおこり、浸潤能および腫瘍免疫回避機構が増強するという仮説を立てた。この仮説を明らかにすることで、腎癌のsRCCを標的とした新たな治療法開発を目的とする研究である。
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研究成果の概要 |
先行研究では、HOTAIR-IGFBP2経路が腎癌の悪性化、特に遊走能に関与するという知見を得ており、先行研究で明らかにした知見のうち、HOTAIR過剰発現で誘導されるタンパク質IGFBP2に着目して研究を行った。IGFBP2と特異的に結合するタンパク質(CMF1)をプロテオーム解析により同定することができた。今後IGFBP2とCMF1の関連を調査することで、新規治療標的につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表者はnon-coding RNAの一つであるHOTAIRが腎癌悪性化にIGFBP2タンパク質と関連して働くことを先行研究で報告しいる。本研究ではIGFBP2タンパク質がどのようなタンパク質と結合するかを調査し、腎癌悪性化に関わる機序をさらに追求した。今回得られた知見により、新たなる治療標的の開発につながる可能性がある。
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