研究課題/領域番号 |
20K18138
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 紘一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30845194)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 膀胱細菌叢 / 過活動膀胱 |
研究開始時の研究の概要 |
過活動膀胱(OAB)は頻尿や尿失禁のためにQOLが著しく低下する疾患である。OABの患者数は非常に多く本邦では1000万人以上と推定されている。しかしその病態は未解明であり根治療法も確立されていない。近年の検査技術の進歩により、これまで無菌とされていた健康な人の膀胱にも細菌が常在しており膀胱細菌叢の存在が判明した。腸内細菌叢が消化管疾患と関連するように、膀胱細菌叢とOABなどの膀胱機能障害との関連する可能性が考えられる。しかし膀胱細菌叢とOABの関連について、一定の見解は得られていない。本研究は膀胱細菌叢とOABの関連を明らかにし、膀胱細菌叢を制御することでOABの根治療法開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は膀胱細菌叢と過活動膀胱の関連を明らかにするために、膀胱細菌叢の変化と過活動膀胱症状の変化を縦断的に調べる臨床研究の検体および質問票の収集を行った。 約3か月おきの診察のたびに計4回検体採取を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により電話診療への変更や受診キャンセルが相次いだため、不定期であっても2回以上検体を採取できた症例を解析対象とすることに変更した。現在は新規研究参加者の募集を終了し、研究参加者の2回目以後の検体および質問票を集積中である。今後、全検体を集積後に次世代シーケンサーへ提出する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過活動膀胱(OAB)は頻尿や尿失禁のためにQOLが著しく低下する疾患である。OABの患者数は非常に多く本邦では1000万人以上と推定されている。その病態は不明であり根治療法も確立されておらず、その病態解明と根治療法の開発が望まれている。OABは炎症を介さずに頻尿を来す。我々はマウス膀胱に大腸菌由来のリポポリサッカライドを注入すると炎症を介さずに頻尿が生じることを報告してきた。近年、尿路に細菌叢が存在することが示され、膀胱細菌叢がOABに関連することが考えられる。 本研究でOABと細菌叢の関連を明らかできれば、OABの新たな機序解明、新規治療法の開発につながると考えられる。
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