研究課題/領域番号 |
20K18141
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
丸山 雄樹 岡山大学, 大学病院, 医員 (00803850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎移植 / 末期腎不全 / 皮膚色素沈着 / 尿毒症 / 色素沈着 / 透析 |
研究開始時の研究の概要 |
末期腎不全に至る患者が年々増加している現在、必発の合併症である皮膚症状(色素沈着、乾燥、痒み)の解決は喫緊の課題であるが、これまで積極的な研究や治療法の開発はされてこなかった。腎移植術を行うと、ほとんどの症例で、術後数日で明らかな色素沈着の改善を認める。今回、移植前後の皮膚組織を包括的メタボローム解析を行うことで、原因物質を同定し、原因物質を除去する吸着カラムの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
末期腎不全患者において必ず生じる皮膚合併症(色素沈着・乾燥・痒み)は患者のQoLに影響を与える重要な病態である。生体腎移植により色素沈着は速やかに改善することから、一般的な色素沈着物質メラニンではない原因物質が想定されるが、特定した報告はなく、本研究ではプロテオーム解析による網羅的な同定を目指した。 術後1か月での皮膚明度は術前と比較し、顔面、上腕、下腿で改善を認めた。腹部においても有意ではないものの改善傾向を認めた。プロテオーム解析では、腎移植後にケラチン・ファミリーのtypeⅠ,typeⅡやElongin-B、AMBP、PEBP-4等の発現が低下する一方、FAM98Cの発現上昇がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会となった日本では、慢性腎臓病から、腎不全に至る患者が年々増加している。本邦では透析患者約33万人に対して腎移植数は少なく、透析患者の生産力の維持や、高齢者の自立が求められており、透析患者のQoL改善は社会的にますます重要となる。 本研究ではQoL低下をもたらす皮膚色素沈着物質を腎移植前後の皮膚検体を用いたプロテオーム解析を行い、網羅的に解析した。原因物質として複数のタンパクが同定できており、今後さらなる研究を行い、除去法を策定することで、腎不全患者のみならず、健常人の皮膚色・保湿に発展していける可能性がある。
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