研究課題/領域番号 |
20K18156
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齊藤 佳子 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (20850754)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子宮腺筋症 / 選択的プロゲステロン調節薬 / 子宮筋腫 / フマル酸ヒドラターゼ / uripristal / 性ステロイド / 選択的プロゲステロン受容体調節薬 / Ulipristal / 過多月経 / 選択的プロゲステロン受容体調節役 / ulipristal |
研究開始時の研究の概要 |
子宮腺筋症に対して保険適応のある薬剤はジエノゲストだけであり、新しい薬物療法が望まれている。子宮腺筋症はしばしば子宮内膜症と子宮筋腫を合併する。欧州では子宮筋腫に対する治療薬として、選択的プロゲステロン受容体調節薬であるUlipristalが上市され、その有効性が示されているが、子宮腺筋症に対する効果は明らかでない。本研究では、子宮腺筋症に対するUlipristalの直接作用を明らかにするために、Ulipristalの腺筋症細胞に対する増殖抑制効果、アポトーシスに及ぼす影響、およびマウスの生体内での腺筋症細胞の縮小効果を検討する。本研究により子宮腺筋症治療薬としてのUlipristalの可能性を明らかにすることができると考えられる。
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研究成果の概要 |
子宮腺筋症初代培養細胞に対する、選択的プロゲステロン受容体調節薬Ulipristalの増殖抑制効果を明らかにした。次に重症免疫不全マウス腎移植法を用いた、患者由来子宮腺筋症移植動物実験モデルの作製をめざしたが、実験遂行中にUlipristalが入手困難となり、モデルの作製には至らなかった。びまん性子宮平滑筋腫症の子宮筋腫・子宮筋組織におけるフマル酸ヒドラターゼをコードするFH遺伝子のヘテロ接合性病的変異を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮腺筋症細胞に対する選択的プロゲステロン受容体調節薬Ulipristalの増殖抑制効果が明らかになったことで、子宮腺筋症に対する新規治療薬としてUlipristalが候補となると考えられたが、海外でUlipristalの重篤な副作用報告が相次ぎ、臨床応用困難な状況となった。 一方、びまん性子宮平滑筋腫症におけるFH遺伝子のヘテロ接合性病的変異がみられることを明らかにすることができた。この結果は、びまん性子宮平滑筋腫症の病態解明に寄与すると考えられる。
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