研究課題/領域番号 |
20K18158
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐山 晴亮 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (00775041)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 胎児発育不全 / 妊娠高血圧腎症 / 赤血球 / 胎盤 / 低酸素 / アミノ酸 / トランスポーター |
研究開始時の研究の概要 |
赤血球酸素運搬能の低下が、胎盤でのアミノ酸トランスポーター(AAT)の発現、機能低下を惹起し、胎児発育不全(fetal growth restrcition: FGR)を惹起することを解明した。同機序はFGRだけでなく、妊娠高血圧腎症(preeclampsia: PE)を含む胎盤機能不全発症を惹起する分子機序の一端を担っている可能性を秘めている。FGR/PE症例において検討を行い、胎盤機能不全症における赤血球の病態生理学的な重要性について検証し、最終的には赤血球の酸素運搬能を改善したり、人工赤血球を用いて、胎盤での低酸素を治療することで治療的な可能性を模索することを目的とする。
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研究実績の概要 |
胎児発育不全(FGR)/妊娠高血圧腎症(PE)患者の赤血球検体採取方法について検証中である。赤血球内での代謝は激しいため、赤血球内の2,3-BPGは比較的早期に分解されると予測される。実際に検体採取する上で、外来患者からの検体採取をすることになるが、これは中央検査室で一定した条件で採取する必要が出てくる。その条件が臨床検査の実務を妨げない範囲内で実現可能であることを確認するためにたため、複数の条件下で2,3-BPGの安定性を検証した。すると、検体採取してからの必要十分な処理時間、処理方法を確立することができたので、これをもとに赤血球検体を採取できると考えられるので、今後は積極的に赤血球検体を採取していく予定である。血清に関しては、すでに検体採取は進んでいる。 また、FGR/PE患者の胎盤検体も集まりつつあるので、胎盤内におけるアミノ酸トランスポーターの発現を検証していく予定である。 マウスを使用した実験に関してはまだ着手しておらず、ヒトにおける赤血球のデータおよび胎盤でのアミノ酸トランスポーターの発現状況が分かり次第、着手する予定である。 これまで、核酸トランスポーターであるENT1を赤血球特異的にノックアウトしたマウスを用いて、FGRにおける酸素供給の重要性、胎盤での低酸素の悪影響を提唱してきたが、この度、JCI Insightに論文が無事掲載された。Maternal erythrocyte ENT1-mediated AMPK activation counteracts placental hypoxia and supports fetal growth.これは、今後の研究の礎となる論文で、これを基に研究を発展させていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
人事異動があり、2年間大学での勤務から外れていたため。
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今後の研究の推進方策 |
4月から大学での勤務となったため、当初予定していた計画を推進していく。
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