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細胞分裂期キナーゼ阻害との合成致死性に基づいた新しい卵巣癌治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18162
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

玉内 学志  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50845097)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード卵巣癌 / 抗癌剤 / ルテオリン / VRK1 / 患者腫瘍由来モデル / 合成致死
研究開始時の研究の概要

卵巣癌は婦人科領域において最も予後不良な癌種の一つであり、抗癌剤への容易な耐性獲得がその主因である。BRCA遺伝子変異との合成致死性に基づき開発されたPARP阻害剤オラパリブが使用可能になったが、より広く適応可能且つ治療効果の高い分子標的薬の開発が望まれている。VRK1は卵巣癌細胞株における網羅的ノックダウンスクリーニングによって見いだされた新規治療のターゲット遺伝子であり、本研究では、VRK1を高発現する卵巣癌PDXモデルを用いて、VRK1阻害剤による腫瘍増殖抑制効果や、卵巣癌におけるVRK1阻害の合成致死性への関与と、それを引き起こす分子メカニズムを解明することを目的とする。

研究成果の概要

VRK1は細胞分裂に関与するセリントレオニンキナーゼの一つであり、多くの癌種で高発現している。ルテオリンはVRK1の発現を抑制するフラボノイドであり、卵巣癌に対するルテオリンの抗腫瘍効果とそのメカニズムを検証した。
ルテオリンの投与によって卵巣癌細胞株の増殖が抑制された。また、卵巣癌患者の腫瘍を移植したマウスモデルにおいても、ルテオリン投与によって腫瘍の増殖が抑制された。
遺伝子変化の網羅的解析などによって、ルテオリンの抗腫瘍効果メカニズムは、癌抑制遺伝子であるTP53経路の活性化であることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ルテオリンは緑黄色野菜に含まれるフラボノイドの一つで、癌を抑制する作用が知られているが、卵巣癌での効果を検証した報告はなかった。本研究では卵巣癌患者の腫瘍を用いた動物モデルにおいて、ルテオリンの経口摂取によって癌の増殖を抑制できることを示した。また、なぜルテオリンが癌を抑制するかのメカニズムも検証し示した。
既存の抗がん剤などに比べて、ルテオリンというより自然な成分を用いて、新しいがん治療戦略の可能性を示した。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フラボノイドを用いた卵巣癌の新規治療戦略2021

    • 著者名/発表者名
      玉内 学志
    • 学会等名
      第63回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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