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胚の老化誘導因子CXCL5の抑制による高齢不妊患者の治療法と老化の診断方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18172
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関順天堂大学 (2022)
国際医療福祉大学 (2020-2021)

研究代表者

川越 雄太  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (10609077)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードCXCL5 / 老化 / 卵子老化 / 老化胚 / 胚老化 / バイオマーカー / 高齢不妊 / 着床能改善
研究開始時の研究の概要

本邦の最も多い不妊原因は高齢不妊であり、晩婚化の傾向が著しい現代社会では「産みたいのに産めない」患者の急増は大きな社会問題になっているが、確立された治療法はない。我々は、胚の自己老化誘導因子としてCXCL5をヒト胚盤胞の網羅的遺伝子解析により見出し、マウスの体外受精胚のCXCL5の抑制が高齢マウス胚の妊娠率を改善することを示している。そこで本研究では、CXCL5を標的としたヒト胚の老化診断法の開発と、ヒト胚のCXCL5シグナル抑制による体外受精成績の改善効果の調査を行う。

研究成果の概要

本邦の体外受精の治療周期数の約60%は高齢不妊患者である。高齢不妊の原因は、卵子および着床前期胚の質の低下であるが、その分子機構は全てが解明されていない。申請者は、高齢患者の胚盤胞で炎症性サイトカインのCXCL5が高発現することを確認しており、本研究ではCXCL5を標的とした新規老化バイオマーカーの確立と、CXCL5の抑制による高齢患者の妊娠率改善の臨床試験を目的として研究を行った。高齢患者の卵丘細胞を採取しCXCL5を測定したところ年齢と相関関係にあることが確認された。しかし、胚の形態学的評価とは相関しなかった。本研究期間中にヒト化抗CXCL5抗体を作製し、現在は臨床試験の準備段階である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、今までは不可能であった高齢不妊患者の胚の老化の程度を測定できる新規バイオマーカーを確立できる可能性を確認した。今後の継続した観察によって、卵丘細胞でのCXCL5と胚移植後の妊娠率、流産率などに相関関係が見られれば高齢不妊患者の治療がさらに効率的に行える可能性がある。また、本研究期間中に作製したヒト化抗CXCL5抗体は市販されている動物由来の抗体より抗原に対する結合力が高い高性能な抗体であり、今後の臨床試験に期待が持てる。またヒト化抗体のため、安全性に関しても問題なく使用できると考えられ、妊娠率改善効果が見られればこれまでにない新たな治療法になることが考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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